「助け求める訴え、なぜ無視するのか」 韓国の自営業者299人が国会議事堂前で集団剃髪式
自営業者らが韓国政府によるコロナ防疫政策に抗議し、25日に路上で団体剃髪(ていはつ)式を行った。男女の自営業者98人が剃髪する間に周辺では泣き声が聞こえた。
韓国外食業中央会など九つの自営業者団体からなる「コロナ被害自営業総連帯」はこの日午後2時、汝矣島の国会議事堂近くの路上で「憤怒と抵抗の299人リレー剃髪式」を行った。連帯のミン・サンホン共同代表は「自営業者は収入が途絶え、家族同様の従業員を解雇し、毎月の家賃や光熱費を払えない状況になった。それでも誰も関心がない」「自営業者たちはコロナ後に抱えた借金を返済する道がない。今日から総破産を宣言する」と表明した。参加者らはこの日、韓国政府に対しコロナによる被害を遡及(そきゅう)保障し、正常な営業ができるよう対策を求めた。
集会の参加者らは約10人ずつ順番に演壇に上がり剃髪を行った。髪をそった側の人も韓国理容師会中央会や大韓美容師会中央会などに所属する自営業者20人だった。剃髪が行われる間に他の自営業者たちは「われわれは仕事がしたい。営業時間制限を撤廃せよ」などと叫んだ。剃髪式に参加したカフェ経営者のシン・ヨンスクさん(67)は「何度も通りに出たが、政府は自営業者を無視するだけなので頭までそることになった」「剃髪しているとき、客の来ない店を守りながらつらかったことを思い出して涙が出た」と語った。ソウル市永登浦区で「だんらん酒店」(接客を伴わない、カラオケなどができる飲食店)を営むパク・ヒョンソクさん(59)は「ここに来た人たちはそれでも営業を続けているが、実際はとっくに店がつぶれて廃業した人たちがほとんど」「事実上の集合禁止が数十カ月続き、これまでにない悲しい旧正月を迎えることになった」と述べた。この日、集会に参加した299人の自営業者たちは全員が剃髪する予定だったが、寒さと時間が足りなくなった影響で98人しか剃髪できなかった。
連帯は来月も大規模屋外集会を開くという。オ・ホソク共同代表は「政府の防疫政策で被害が出た他の団体と力を合わせ、来月10日ごろにソウル光化門で大規模闘争を行う予定だ」と明らかにした。