F-5墜落事故にショックを受けた韓国軍、早期退役を考慮するものの、すぐに導入できる戦闘機は……
また若者の命を失った…寿命超えた47年前の戦闘機をなぜ飛ばすのか=韓国(中央日報)
こうした状況は韓国型戦闘機開発事業、いわゆるKF-Xが計画より遅れたことで発生した。KF-X事業は2001年3月、当時の金大中(キム・デジュン)大統領が空軍士官学校卒業式で「2015年までに国産戦闘機を開発する」と宣言して伝えられた。
しかし2002年11月の合同参謀会議で長期新規所要に決定した後、2009年4月に妥当性があるという結果が出るまで7回の妥当性検討が行われ、開発は徐々に遅れた。2015年までに開発する計画が、2028年までに空対空任務と制限的空対地任務が可能なブロックIを、2028年以降に空対地任務もすべて備えたブロックIIを生産する計画に変わった。 (中略)
K2黒豹戦車は韓国の技術で開発した世界的な性能の戦車だ。K2は国産だが、エンジンと変速機で構成されるパワーパックはドイツ製を国内でライセンス生産したものを搭載している。K2戦車のパワーパック開発は、機動装備の核心はパワーパックの国産化という重要な目標を持って始まった。
2005年から2010年まで国産パワーパックを開発することにしたが、問題が発生した。結局、量産も遅れ、1次分100台はドイツ製パワーパックを、2次分106台と3次分の54台も国産エンジンとドイツ製変速機を搭載して生産することにした。この過程で予想より多くの時間と費用がかかり、K2製作に参加した中小企業が苦労した。軍も戦力の入れ替えが遅れた。
事業が中断したケースもある。流弾発射機に代わる先端武器として注目されたK11複合小銃だ。K11複合小銃は先端照準装置と空中炸裂弾を使用し、建物内部の敵までも攻撃できる先端武器として期待を集めた。 (中略)
防衛事業庁は2019年12月に公式的に事業中断を決定した。この過程で企業が耐久性能検査で数値を改ざんしていたことが明らかになるなど、K11は最初から問題の多い事業であることが確認された。
(引用ここまで)
いまだにF-5の墜落事故が韓国ではかなりのダメージであるとして認識されていて、こうしたオピニオンが複数出ています。
先日報じられたように 2025年まで運用するF-4、2030年ごろまでが予定されているF-5の早期退役が検討されているとのこと。
空軍が40年後の老朽戦闘機の早期交替検討を開始(MBC・朝鮮語)
ま、実際にF-4/F-5が戦力としてどれほどの貢献ができているのかというと、かなり怪しいのが実際。
その一方で「戦いは数だよ、兄貴!」というのも実際で。
対北朝鮮を考えると合わせて100機余があるF-4/F-5はそれなりの戦力になっているのだろうとも考えられます。
まさに「鶏肋」というヤツですね。
ここまで延命を引っ張った最大の理由はKF-X計画の遅れ。
KF-Xが次世代戦闘機とされたのは金大中政権時代で、そこからコンセプトが揺れまくり。
単発にするのか双発にするのかから揺れはじめて、FA-50の強化版ていどにするのかF-16を上回るていどにするのか。
ステルス性はどれほどにしたいのか、搭載武装はどうすべきか。
揉めに揉めて2015年にロールアウト予定が2023年に。
そして現在は2026年になっているというわけです。
しかも、この2026年に制式採用というのも飛行試験でなんの瑕疵もなく、すべてがうまくいけばそこで戦力化できるというもの。
さらにいえばまだこの時点では空対空戦闘しかできない予定。一応、対地攻撃でJDAMくらいは投下できるはずですが。
中央日報の記事でK-2戦車とK-11小銃について書かれていますが。K-2のグダグダさについてはこちらに一覧があるのでごらんください。
K-11も13回グレネードを射出したら銃身にひびが入ったとかいうようなものでしたね。開発中止もやむないところ。やはりこちらにK-11の経路がありますのでごらんください。
KF-21がこうした経路を辿らないとはかぎらないわけですよ。というか、なんの瑕疵もなく開発できた戦闘機って……F-16は比較的に素直に行ったかな?
ラファールにせよグリペンにせよ、紆余曲折あってどうにか成功に導けた機体。それぞれの国には戦闘機の開発経験が充分にあったにも関わらず、です。
F-35なんてもうどんだけ揺れ動いてきたことやら。
KF-21も今年から飛行試験が行われるのですが、どうも韓国メディアは「なんの問題もなく一本道で成功する」って思いこんでいるっぽいんだよなぁ……。