【ワシントン=蒔田一彦】6日付の米紙ワシントン・ポストは、関係筋の話として、米政府がウクライナ政府に対し、ロシアとの和平交渉に前向きな姿勢を示すよう水面下で働き掛けていると報じた。ロシアの侵略が長期化する中、ウクライナに対する各国からの支援を継続させるための「計算された試み」だという。
米政府当局者は、プーチン露大統領が和平交渉に真剣ではないとの認識でウクライナ側と一致しているものの、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が協議に応じない姿勢が「欧州やアフリカ、中南米の一部の国で懸念を生んでいる」と見ている。
米当局者の一人は「米国のパートナーである複数の国で『ウクライナ疲れ』が現実のものになっている」と話したという。米政府は、ウクライナが停戦に積極的な姿勢を示すことで、各国の懸念払拭(ふっしょく)に役立つと考えている模様だ。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は6日、米国のジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官が最近、プーチン氏の側近ニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記ら露高官と複数回協議していると報じた。ロシアが核を含む大量破壊兵器を使用しないよう警告するためで、停戦を巡る協議はしていないという。