韓国のハイパーループ構想、政府からの補助金が出ずに終了か……というかハイパーループ構想のほとんどが前進してない
【コラム】ソウル~釜山20分で走破する真空列車、いまだ実験室水準=韓国(中央日報)
「飛行機より速い列車」。
次世代交通手段のひとつとして注目されるハイパーループに付けられた別称だ。ハイパーループは技術的には非常に複雑だが、単純化すれば真空状態のチューブの中に浮かせた密閉型カプセル(車両)が音速(時速1280キロメートル)に近い速度で走るシステムだ。
テスラ創業者のイーロン・マスクが2013年にハイパーループと関連したアイデアを提案して世界的に関心を集めた。彼が提示したハイパーループは米国西海岸の都市を速く結ぶことが趣旨だった。 (中略)
イーロン・マスクはハイパーループを提案しながら「今後7~10年ほどあれば完成できるだろう」と予想したという。だが現在までに行われた実験では目標速度である時速1200キロメートル台とはまだ距離がある。2017年8月にヴァージン・ハイパーループが人を乗せられる実際の大きさのテスト列車で450メートル区間を時速309キロメートルで走るのに成功し、2020年11月にはヴァージングループのスタッフ2人が搭乗する初めての有人試験で時速172キロメートルを記録した程度だ。
韓国国内でも関連研究があちこちで行われている。国策研究機関である韓国鉄道技術研究院が代表的で、2020年には独自開発した縮小型ハイパーチューブ試験装置を利用して世界で初めて0.001気圧で時速1019キロメートルを走行するのに成功した。縮小した装置ではあるがチューブの中をほぼ真空状態にし、この中で目標に近いスピードを出すことができるということを確認したわけだ。鉄道技術研究院はハイパーループの代わりに「ハイパーチューブ」という名称を使う。
国土交通部もこのような研究を促進するため8月に全羅北道(チョんラブクド)のセマングムを「ハイパーチューブテストベッド」の建設地に選定し、科学技術情報通信部に予備妥当性調査を申し込んだ。2024年から2032年まで9600億ウォンをかけて12キロメートルの試験線を構築し、最高時速800キロメートルを達成するという内容だった。
しかし最近この事業が備妥当性調査対象から脱落した。総事業費9600億ウォンのうち研究開発より基盤施設事業費が占める割合がとても高いためであるという。本格的な研究開発に向けた始まりから難関にぶつかった格好だ。
(引用ここまで)
ありましたねー、ハイパーループ構想。
イーロン・マスクが提唱して「サンフランシスコとロサンゼルスを35分で結ぶ」と大言壮語してました。
韓国もそれに乗る形で「2020年には時速1000kmで真空チューブ内を走るようになる」と述べていましたっけ。
2016年のことです。
翌2017年にはUNISTが縮小モデルを公開して、時速10kmで走らせることに成功しています。
その翌年にはKRRI(韓国鉄道技術研究院)が「ハイパーチューブ」として構想したものを動画公開しています。
内部は0.001気圧なのに、吸気口があるっていう不思議な構造をしていますね。
さて、現状ハイパーループ構想はどうなっているかというと。
一応、ヴァージン社が推進しているハイパーループが有人走行に成功しています。
最高時速172キロで500メートルを移動。
ふむ。
ただ、どうもヴァージンハイパーループは人を運ぶよりも貨物輸送に勝機があると見ているようです。
あ、それとSpaceX社の近くに設置されていたチューブは最近になって撤去されて、駐車場になったそうですわ。
Elon Musk’s Hyperloop prototype tube is gone. What does it mean for his tunneling dream?(ロサンゼルスタイムズ・英語)
韓国では「新幹線やリニアモーターカーを一気に過去の遺物にする」と熱く語られていたのですけども。
構想と実現の間にはとてつもない障害がいくつもあるものです。
まあ、夢の乗りものはしばらく夢のまま……かなぁ。