韓国で続いてきた悪弊「雇用の世襲制度」がついに終焉を迎えるか……ユン政権が是正命令へ
2022年11月23日 カテゴリ:韓国社会 コメント:(94) タグ: 韓国社会 雇用世襲 キア自動車 ヒュンダイ自動車 ムン・ジェイン でもそうはならなかった 韓国の青年を泣かす「雇用世襲」、企業に是正命令へ(朝鮮日報)韓国政府は自動車大手の起亜など団体協約に「雇用世襲」条項を置いている企業に是正命令を下す手続きに本格的に着手した。雇用労働部は今年5月から6月にかけ、従業員100人以上の事業所1057カ所の労使が締結した団体協約を調査し、定年退職者、長期勤続者、業務以外での傷病者、従業員の直系家族を優先採用する条項を置いている63カ所を摘発した経緯がある。それに対する制裁に本格的に着手したものとみられる。
雇用労働部によると、中部地方雇用労働庁安養支庁は今月初め、起亜労使に対し、優先・特別採用に関する団体協約の条項が関連法規に違反するとの内容の公文書を送り是正命令を下す手続きに入った。問題の条項は「在職中に病気で死亡した組合員の直系家族1人、定年退職者および25年以上長期勤続者の子を優先採用する」という内容だ。起亜労組は昨年11月、会社が5年ぶりに生産職新規採用を検討すると、この条項を根拠に定年退職者と25年以上の長期勤続者の子を優先採用するよう迫った。
これら条項は数年前から現代版の「蔭位(おんい)の制」(律令制で父祖の官位によって子の官位が決まること)だという批判を受けてきた。起亜以外にも現代製鉄、現代ウィア、OCI浦項工場、暁星昌原工場などがこうした雇用世襲条項を設けている。「公正採用秩序確立」を国政課題として掲げる現政権は、問題の条項が他の人々の就職機会を奪っており、公正ではないとみている。
(引用ここまで)
おや、これまで法律違反であることはあまねく知られていたのですが、是正されることのなかった「雇用の世襲制度」をユン政権が取り締まっていく方針。
これ、実際にひどい話でして。
韓国で多くの労働組合と企業の間で同様の条項が確認されています。
かつてヒュンダイ自動車労組にはなかったそうですが、2011年に労使交渉で「雇用世襲させろ」ということになって、組み入れられたようですね。
2016年時点では「30大企業のうち現代・起亜自、大宇造船海洋、現代オイルバンク、LGユープラス、現代製鉄、韓国GM、大韓航空」が労使協定に同様の世襲条項が確認できたとされています。
韓国で一流企業で働くというのはまさに金の匙そのものを意味します。
工場労働者が1億ウォンの年収があり、「ワールドカップが見たいから休ませろ。ただし、給料は出せ」だの「就業時間中に(YouTubeを見たいから)工場のWi-Fiを切るな」だのといった要求が出るくらい。
キア労組がトヨタの工場を見学にきて「殺人的労働環境だ」とか言ったとされています。
「和気藹々として家族的な職場」なのですよ。
韓国メディアが韓国の自動車工場を見学に行ったら「労働中にスマホ見てた」なんて話もありましたね。
そうした天国のような労働環境を子女に受け継がせたいというのは当然の話ではないでしょうか。
世界最悪の労働生産性、つまり逆の視点から見れば「最高に楽な環境」を受け継がせたいのですよ。
逆にいえばそうした垂涎の的となる職場は既得権益者に独占される構造にあったわけです。
ムン・ジェイン政権は「積弊清算」を掲げて当選しましたが、こうした労働組合に圧倒的な有利な条項には一切触れませんでした。
例の「インドで出会った韓国人バックパッカー」が心に描いていた輝かしい韓国未来はきっと、ムン・ジェインが一気にこんな条項を消し去るものだったのでしょうね。
でも、そうはならなかった。
ならなかったんだよ、ロック(違)。
ムン・ジェインの支持団体が労働組合だったからですね。
ムン政権の5年間、労働組合は我が世の春を謳歌し続けてきました。
なにをしても逮捕されず、放置され続けてきた。
そのツケを払う5年間になるかもしれませんね。
だから雇用世襲はここでお終いなんだ。