2023年3月13日 22時41分 バイデン大統領
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230313/k10014007361000.html
Q.なぜ今回の破綻が起きたのか。
A.今回破綻したシリコンバレーバンクは、集まった預金をスタートアップ企業に多く貸し出していたが、十分な貸し出し先を確保できなくなったため、資金を債券で運用していた。
しかし、アメリカはこの1年ぐらい金利を上げてきたため、その結果、債券が値下がりしてしまった。
一方で銀行として支払いを迫られたときに、債券を売ることは直接の損失になるので、結局十分な資金の調達ができず、さらに預金の引き出しが始まったため破綻につながった。
Q.破綻をどう受け止めているか。
A.驚いている。
アメリカの銀行はリーマンショックなどがあり、非常に厳しい対応を取りながら規制を行ってきた。こうした中、あまりに非常識なことが起きている。
1つは、シリコンバレーバンクはスタートアップ企業に集中して貸し出しをしていて、これは銀行の動きとしては危険なことだ。
このほか、債券をこれだけ保有していたら、債券が値下がりしたときに、損失を出さないように手立てを組んでおくことが今の銀行に求められているはずで、このような基礎的に準備しておかなければいけないことをやっていなかった。そのため、規制当局の対応も疑問に思う。
Q.今回、アメリカ財務省などはシリコンバレーバンクについて「すべての預金者を保護する」と発表したが、どれほど特別なことなのか。
A.異例と言っていい。
非常にびっくりしたのは、週末の短時間で、財務長官やFRB=連邦準備制度理事会の議長などが連携して動いたということで、ある意味アメリカの危機対応の強さを発揮していると思う。
大きな銀行が突然破綻して、結果としてそれが広まってしまうことを避けるために当局が強く動いたことは、リーマンショックの時との違いだと思う。
Q.利上げを続けるFRBの政策への影響は。
A.今回の対応で、いわゆる金融パニックのようなことは防ぐことができるということを分かってもらわないと、FRBは金利を上げてインフレを抑えようとしているが、それがやりづらくなるのではないかという見方が出てきてしまう。
仮に金融パニックのようなことが起きて、利上げをやめるだとか、本当に必要な利上げを十分にできないとなると、インフレを抑えられなくなるという心配につながる。
そのため、こうした状況の中で今回の破綻が起きたことは今後の大きな試練になると思う。
Q.世界経済や日本経済にはどのような影響があるか。
A.今、例えばアメリカ経済は、このところ思った以上に調子がいいので利上げを強く行わなければいけないというふうになっていた。
それに伴い、為替相場はドル高円安に動いていたが、アメリカがそんな利上げができないということになると、今度は円が高くなる。
そういった為替の影響も出てくる。
ずっとインフレが強いままだとなると、株価は上がらなくなってしまう。
そういった金融市場を通じた影響が出てくる可能性がある。
それから、利上げを抑えていると、先行きはもっと利上げをしなければいけなくなる可能性もあり、その時にアメリカの景気へのダメージがあると、日本の輸出や景気も悪くなるということもあるので、いろいろな意味で悩ましい問題が起きたといえる。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230313/k10014007091000.html