インドはロケット技術の国産化率を上げるため、第3段用に液体燃料エンジンを開発していたが、開発には困難を極め、打ち上げは当初予定の2008年から今回の2010年へと遅れていた。
GSLVは今まで第3段液体燃料エンジンにロシア製を使用していたが、打ち上げを急ぐあまりに未成熟のまま、国産エンジンを搭載した可能性もある。

インド宇宙研究機関(ISRO)は現地時間4月15日16時27分(日本時間19時57分)、インドの通信試験衛星「GSAT-4」を載せたGSLVロケット(GSLV-D3)を、サティッシュ・ダワン宇宙センター(SDSC)から打ち上げたが、3段目のエンジンが正しく動作せず、打ち上げに失敗した。
ISROによると、ロケットの初段と第2段は共に正常で、打ち上げから約5分後に、第3段エンジンが点火し、約12分間燃焼する予定だったが、エンジンに動きがなく、ロケットはそのまま失速し、衛星と共に海面に落下した。
今回の打ち上げに使用された第3段エンジンは、インド初の国産極低温エンジンだった。エンジンが点火したかどうかはまだ確認されていないため、ISROは今後、失敗の原因を究明し、次回の極低温エンジンの打ち上げ試験について検討する。
なお、GSLVロケットの打ち上げは2007年9月以来、実に2年半ぶりだった。