インド軍との物資融通検討=国際貢献で連携、対中けん制も-防衛省
防衛省は6日、インドとの間で、自衛隊とインド軍が食料や水、燃料などを融通できる物品役務相互提供協定(ACSA)の締結に向けた交渉に入る方針を固めた。国際貢献の分野で同国との協力関係を促進するのが目的。実現すれば、既に締結済みの米国や、現在交渉が最終段階を迎えているオーストラリアに次いで、3カ国目となる。
北沢俊美防衛相は先月30日、訪問先のインドでアントニー国防相と会談し、人道支援や災害救援、国連平和維持活動(PKO)などの分野で具体的な協力を実現するために意見交換していくことで合意。北沢氏はその際、これらの活動を行う場合に、両国で物資などを相互に提供する枠組みづくりを提案していた。
防衛省は今後、両国の実務者レベルで、具体化に向けた協議を開始したい考えだ。
相互提供の内容に関しては、PKOや災害救援などに加え、日本やその周辺地域での有事の際の協力も対象となる日米ACSAではなく、非軍事分野での協力に限定した日豪ACSAを参考に調整するとみられる。ただ、「実現すれば中国にとっても圧力になるのは間違いない」(自衛隊幹部)との声もあり、軍備増強を続ける中国をけん制する思惑もありそうだ。(2010/05/06-20:08)