東京大学やマックスプランク研究所、京都大学などからなる国際研究チームは5月10日、すばる望遠鏡を用いた観測で、これまで知られている中で最も遠く、地球から96億光年離れた銀河団を発見したことを発表した。
発表によると、研究者らはくじら座方角にある1つの銀河団候補に対し、すばる望遠鏡の近赤外装置「MOIRCS」やX線観測衛星「XMM-ニュートン」で観測した結果、銀河団までの距離が96億光年であることが分かったという。
これまで知られている中で最も遠い銀河団は92億光年だったが、今回の発見はその記録を4億光年も更新した。
また、今回の観測でこの銀河団に赤い銀河が多く存在していることも確認された。赤い銀河は長い間星形成が行われおらず、銀河の成長が止まっていることを意味しており、今回の観測で、銀河が集団化する早い段階で、多くの銀河の成長が止まったことが示された。
なお、今回の研究成果は「アストロフィジカル・ジャーナル誌」に掲載される予定となっている