食卓の主役アジからサケへ 09年度の水産白書
2010年5月21日 08時43分
政府は21日、2009年度の「水産白書(水産の動向)」を閣議決定した。白書は、ライフスタイルの変化などでここ数十年で人気の魚が大きく変わったと指摘。半世紀ほど前の食卓の主役は「アジ」だったが、09年は「サケ」が購入量1位となった。
冷凍技術の進歩や大手スーパーの台頭に加え、共働き世帯の増加で加工しやすい魚の購入が増えたことなどが影響しているようだ。全体としては魚離れが続いており、養殖業の国際競争力強化や水産加工物の輸出促進を通して漁業の活性化を図ることが重要だと訴えた。
白書は、総務省の家計調査を基に鮮魚の1人当たりの購入量の品目別割合を算出。重量換算で比べると、1965年は1位が「アジ」で、2位が「イカ」、3位が「サバ」と、近海魚が目立った。
一方、09年は「サケ」が1位で、「イカ」が2位、「マグロ」が3位と加工しやすい鮮魚が上位に並んだ。サケは65年には上位5位以内に入っていなかった。
サケやマグロが伸びた要因として、冷凍技術の発達で輸入物が増えたことが考えられると指摘。「かつては、これほどサケを刺し身で食べなかった」(水産庁)が、最近は人気の食材の一つとなっており、食文化の変化も大きい。
(共同)