「この臨時政府の初代大統領は李承晩、副大統領は李東輝であった。
李東輝は朝鮮共産主義運動の父というべき人物であるが、
反共が国是である韓国ではこの事実はふつう伏せられている。
臨時政府では、民族主義者たちと共産主義者たちの内紛がつづき、
李承晩でさえ二年後には追放されてアメリカに渡った。
その後、臨時政府は中国国民党の指導下に入ったが、
当時の中国政府の勧める金元奉を主導者とする
朝鮮民族革命党との合同に失敗し、国際的な承認を得ることができず、
テロリズム以外で日本と戦うことはなかった。
そして国民党政府の強い圧力によってかろうじて維持されてきた臨時政府は、
日本の降伏後急速に統率力を失い、事実上外地で崩壊したのであった。
以上の事実は建国神話の形成により被覆され、
韓国では教科書などで彼らが日本と軍事的に戦い、
反日の伝統を培ったことになっている。」
『韓国学のすべて』(新書館 2002年5月)16頁