EU、レアアース問題で中国をWTO
提訴も
2010年11月01日17時42分 / 提供:新華社新華網ニュース
【新華社北京】 欧州連合(EU)の欧州委員会のカレル・デフフト通商担当委員は、このほどブリュッセルで開かれた欧中関係に関するフォーラムで、中国が自国資源の保護を目的に、中国以外でのレアアース開発を求めることは理解できるが、レアアース問題を巡ってEUが中国を世界貿易機関(WTO)に訴える可能性を排除できない」と述べた。
デフフト委員は27日、EUの今後10年の貿易政策文書の草案を欧州委に提出した。すでに明らかにされている情報によれば、同草案は原材料の確保を柱に盛り込んでいる。同文書は11月初めに発表される見通し。
中国商務省は2010年のレアアースの輸出枠を前年比で40%削減した。うち下半期は前年同期比で72%減らす計画だ。経済協力開発機構(OECD)によれば、中国のレアアース輸出は年を追って減少しているが、09年の輸出量でも中国以外の需要をなお満たすことができた。
ただ専門家によれば、EUがレアアース問題に中国をWTOに提訴する可能性を排除できない。デフフト委員はフォーラムの席で、「レアアース問題は世界の生産工場を自国に移転させる中国の工業政策の一環になっている」と懸念を示した。
中国がレアアースの生産と輸出管理を強化するにつれ、レアアースの主要消費国は新たな供給源を探し始めた。10月25日にインドのマンモハン・シン首相が日本を訪問した際、両国はレアレース分野での協力を強化すると発表した。レアアース輸入大国である日本は、ベトナムともレアアース開発協議に署名した。また米国は2010年3月、カリフォルニア州でレアアース開発を再開した。
欧州風力エネルギー協会によると、オーストラリア、米国、インドなどは今後、相当数のレアアースを供給するとみられ、13年までにオーストラリア、カナダなどが供給を実現する見通しだ。
(翻訳 王秋/編集翻訳 松尾亜美)