米、韓国に自動車燃費効率や排ガス規制免除を要求
ウォール・ストリート・ジャーナル 11月10日(水)11時46分配信
【ソウル】米通商交渉当局者は9日、韓国に対し、同国でわずかな台数しか販売していない米国などの自動車メーカーには燃費効率や排ガスの規制を免除するよう求めた。これは3年間にわたって批准されていない米韓自由貿易協定(FTA)の膠着(こうちゃく)状態を打開する努力の一環でもある。
韓国の通商交渉当局者は非関税貿易障壁について合意する用意があると改めて表明した。韓国の自動車市場は非関税貿易障壁のため世界でも最も閉鎖的な市場の一つになっており、外国車シェアは全体のわずか6%にとどまっている。
オバマ米大統領と韓国の李明博大統領は交渉チームに対し、2007年4月に合意した米韓FTAの批准審議を阻害している懸案の解決を促した。ソウルの20カ国・地域(G20)首脳会合を控えた両大統領は、11日の会談までに何らかの解決を望んでいると述べている。
韓国当局者によれば、米韓両国の通商担当相は9日、韓国で2回にわたって協議した。
当初の合意では両国は自動車輸入関税を引き下げることになっている。現状では韓国は乗用車関税が高く、米国ではピックアップトラックの関税が高い。
しかし、米自動車大手フォード・モーターが韓国の非関税貿易障壁の撤廃を求めるキャンペーンを展開し、とりわけ安全と排ガス基準を標的にした。韓国の規制は米国と欧州の規則の混合型で、このため韓国市場に参入する場合、米欧の自動車メーカーは若干の適応が必要になる。
9日の協議で米国の交渉担当者は、米国では比較的少ない台数しか販売していない外国乗用車メーカーには一部の基準を免除していると指摘した。韓国では昨年まで、年間1万台以上の乗用車を販売する外国メーカーは皆無だった。全体的には今年に入って10月までの輸入車販売台数は52%増で、ドイツのBMWとメルセデス・ベンツは1万3000台を突破している。
韓国の通商交渉担当高官は9日夜、記者団に対し、「われわれは米国に環境基準を免除できると言ってはいないが、規制緩和で作業している」と述べた。
しかし米韓両国がたとえ今週、自動車など懸案で妥結できたとしても、米国ではFTA批准が保証されているわけではない。オバマ大統領は、先の中間選挙を受けて共和党主導になる下院で強い反対を受ける見通しだからだ。