鷹匠埴輪

城西町にあったオクマン山古墳から出土した埴輪です。飼いならした鷹を放って鳥等を捕える男性を表現しています。推定復元した部分もありますが、高さは約147㎝です。左手には尾に鈴を付けた全長15㎝程の鷹を止め、巾広の鍔(つば)のある帽子をかぶり、肩まで垂らした美豆良(みづら)を結っています。裾縁に鋸歯文(きょしもん)を施した袴をつけ、腰には大帯をしめた身仕度をしています。正装した人物は相当高い位であったと思われ、鷹狩りが支配者層の狩猟行事であったことを物語っています。人物の表現は言うに及ばず、鷹、鈴、鞆、餌籠と思われる編籠細部に至るまで巧みに造られています。出土状況も明らかであり、当時の鷹狩の様子を最もよく表現した埴輪です。
現在、東毛歴史資料館に展示されています。
オクマン山古墳(脇屋1号墳)
宝泉(由良)台地の北端、脇屋正法寺の東方250mのところにありました。基壇径36m、封土径22m前後の古墳であり、墳丘は2段ないし、3段に造られていたものと推測されます。基壇における埴輪配列は、封土に接して、人物、馬、家等の形象列、その外周に1列ないし2列の円筒列があったと推測されます。この古墳からは、鷹匠埴輪、飾り馬埴輪、鍬をかついだ男子埴輪、帽子をかぶった人物埴輪等優れた形象埴輪の出土がありました。造られた時期は、6世紀末頃と推測されます。