安保理声明巡り米中に開き 朝鮮半島情勢で緊急会合へ
2010/12/19 20:35
【ニューヨーク=杉本晶子】国連安全保障理事会が19日、北朝鮮の韓国・延坪島(ヨンピョンド)への砲撃後、朝鮮半島情勢に関する初の全 体会合を開く。会合開催を要請したロシアは、北朝鮮に加え、延坪島で射撃訓練を計画している韓国の双方に軍事行為の自制を求める声明採択を目指す。これま で安保理による北朝鮮非難声明は受け入れられないとしてきた中国も、事態悪化を回避するため全体会合開催には応じた。ただ、中国と、韓国を支持する米国な どが声明内容でどこまで歩み寄れるかは流動的だ。
韓国軍は当初、18~21日の間の気象条件の良い日に射撃訓練をすると発表したが、18、19両日とも実施を見送った。
ロシアは、南北双方に朝鮮半島の緊張をエスカレートさせる行為の自粛を求め、外交的な解決を促す文言を声明に盛り込みたい考えだ。国連事務総長に対し、特別代表を朝鮮半島に派遣することも要請する。
ロシアによる安保理開催要請に先立って18日、中ロ外相は電話協議を行い、朝鮮半島の緊張緩和でともに努力することを確認した。中国は11 月23日の砲撃発生以来、安保理が北朝鮮を名指しで非難するといった強い措置には反論を唱え、この件に関する安保理会合が開催されない要因となっていた。 今回ロシアが南北双方にバランスをとった内容の声明案を提示したことを受け、中国が姿勢を修正し、会合開催の道が開けた。
ただ、採択を目指す声明の文言をめぐっては対立点が多い。米国や日本は、民間人を巻き込んで犠牲者を出した11月の砲撃は「あくまで北朝鮮 の挑発行為」との認識だ。ウラン濃縮活動なども踏まえ北朝鮮を非難する文言を声明に盛り込みたい考え。一方、中国は北朝鮮を刺激しかねない表現の盛り込み には慎重だ。
また、中ロは韓国に対し射撃訓練の中止を求めているが、日米はそこまでは求めていない。北朝鮮問題に関する6カ国緊急会合の開催を目指す中国に対し、日米韓は慎重な立場。声明採択をめぐってはこれらの問題で各国がどう折り合うかが焦点となる。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959FE3EBE2E2918DE3EBE3E0E0E2E3E29494EAE2E2E2