家を借りられず結婚を先送りするカップル増加
相場が高騰している影響で適齢期の男女が結婚を先送り
銀行員のチョンさん(30)=ソウル市西大門区在住=は、今年5月22日に結婚式を挙げる予定だったが、1年後に先送りした。式の日取りが決まり、週末になると同市麻浦区や城東区などで部屋を借りるために不動産を回ったが、手持ちの資金で借りられる物件は見つからなかった。チョンさんは大学を卒業してから5000万ウォン(約363万円)の融資を受け、保証金6000万ウォン(約436万円)に家賃40万ウォン(約2万9000円)のオフィステル(住居兼事務室)で生活してきた。
チョンさんによると、79平方メートルのマンションを借りるのに必要な資金は1億8000万ウォン(約1310万円)から1億9000万ウォン(約1380万円)ほどだという。1カ月前に比べ3000万ウォン(約 218万円)ほど上がった。3年間サラリーマン生活をしながら、恋人と2人で貯めた5000万ウォンをプラスしても、銀行からさらに8000万ウォン(約 582万円)を借り入れなければならない。チョンさんは「ローンを組んだら毎月の金利だけで60万ウォン(約4万3700円)以上支払わなければならないため、時間をかけてもう少し資金を貯めることにした」と語った。
昨秋から伝貰(チョンセ=高額の保証金を預ければ、その運用益で家賃負担が不要となる韓国独特の賃貸制度)相場が高騰している影響で、結婚を先送りするカップルが目立つようになってきた。ロッテ観光によると、3月の新婚旅行の予約キャンセル率は昨年に比べ26%増えたという。同社のパン・ギユン係長は「新婚旅行をキャンセルした人の中には、新居が見つからなくて結婚を先送りしたケースもある」と語った。
ハナツアーによると、1年のうち特に結婚式が多い3月から5月の予約は、昨年(1万3000件)に比べて23%のマイナスを記録したという。
昨年初めから増えていた婚姻届の件数も、2月以降はマイナスに転じている。
新婚夫婦の新居として人気が高いソウル市麻浦区、永登浦区の場合、2月の婚姻届件数はそれぞれ185件、227件で、昨年2月(229件、296件)に比べ20%ほど減少した。
麻補区にあるS結婚式場も、3月の予約件数が昨年に比べ30%ほど減り、同じく4月と5月も20%以上減少している。結婚式場の関係者によると、今秋ごろには伝貰相場も安定すると予想されており、結婚式を9月か10月に延期するケースもあるという。不動産114のキム・ヒソン専務は「結婚してから親と1~2年ほど同居し、その間に資金を貯めるのも一つの方法だ」と述べた。
洪源祥(ホン・ウォンサン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 新婚なら見栄を張らずに安い住まいでも良いと思うのだが。