「完全食品に近い」はウソ…辛ラーメンに公取委が課徴金
コンビニエンスストアの棚に並ぶ「辛ラーメン・ブラック」(右)
Photo By 共同
韓国の代表的なインスタントラーメンで、日本でも人気の「辛ラーメン」。このプレミアム版に成分誇張があるとして、現地当局が広告の是正に乗り出す騒ぎ
になっている。公正取引委員会の調査で脂肪が表示の3倍以上あると判明したほか、「完全食品に近い」とするうたい文句も虚偽と判定。販売元は課徴金を科さ
れたが、軽すぎるとの批判の声も出ている。
成分を誇張していたのは「辛ラーメン・ブラック」。販売元の食品会社「農心」が、辛ラーメンの発売25周年を記念し、今年4月に販売を開始したプレミアム版だ。
包装紙には「ソルロンタン(牛のスープ料理)1杯分の栄養を含む」と記載。広告では、炭水化物、脂肪、たんぱく質の理想的な比率「60対27対13」に対し、辛ラーメン・ブラックは「62対28対10」だとして「完全食品に近い」とうたっている。
しかし、公取委が成分を分析したところ、辛ラーメン・ブラックはソルロンタンに比べ、炭水化物は78%、たんぱく質は72%、鉄分は4%しか含まれていなかった。中央日報などによると、脂肪はソルロンタンより3・3倍、ナトリウムは1・2倍多かった。
共同電によると、公取委は先月27日、誇大広告に当たるとして、農心に対し表示広告公正化法違反で、1億5500万ウォン(約1175万円)の課徴金を科す是正命令を出した。
辛ラーメン・ブラックは5月ごろから、日本をはじめ、米国、中国など約30カ国に輸出されている。価格は既存品の2~3倍で、韓国メディアによると、これ
までの売り上げは約160億ウォン。このため、課徴金は「(売り上げの)1%足らずだ」と処分の軽さに批判の声も上がっている。
韓国で
は、健康ブームなどを反映して、高級素材などを使って価格を高く設定した食品が次々と発売され、人気を集めている。一方で消費者からは、味に違いがないと
して「売り上げのために商品名とパッケージを替えただけでは」との疑問の声も出ていた。今回の是正命令で公取委は「プレミアム商品として価格をつり上げ、
誇大広告で消費者をだます行為が防げる」と期待している。
▼ソルロンタン 牛の肉と骨、内臓を10時間以上煮立てて作る乳白色のスープ。昨年フジテレビで放送された韓国ドラマ「華麗なる遺産」はソルロンタン店が舞台となっており、日本でも人気に。
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