
東日本大震災により、5月からスタートした2011年のAUTOBACS SUPER
GTも、もはや1戦を残すのみとなった。チャンピオン争いは両クラスとも2チームによる一騎打ちと例年にない状況を呈している。そして、タイトル以外でも今季最後のレースに賭けるドライバー、チームなど、いつものレースとは意気込みが違うであろう。10月15、16日、ツインリンクもてぎで行われる第8戦「MOTEGI
GT 250km RACE」で、今季を締めくくる熱いバトルが展開されるのは間違いないだろう。
予選から激しいつばぜり合いが…
No.46
柳田真孝/R.クインタレッリ
最終戦の舞台となるツインリンクもてぎは、回り込むコーナーを短い直線で繋ぐ部分が多く、いわゆる“ストップ&ゴー”タイプのレイアウトだ。
抜きにくいコースではあるが、混戦になりやすい、つまりバトルの多いという面もある。
戦う側にとってみれば、決勝のスタート時から前のポジションにいないと苦しい展開を強いられる。そのため、予選から全力全開となるわけだ。
今回の予選は、ノックアウト方式。Q1、Q2、Q3と3つのセッションで下位タイムのマシンが脱落していく。
しかも1人のドライバーでアタックするのではなく、2人が交互にアタックするルールだ。セカンドドライバーの力量も問われるだけに、まさにチームの総合力が問われる最終決戦になるだろう。
タイトル争い、優勝争いをより激しくする要素は、まだある。
それはウェイトハンデが0になるということ。競技規定では、ここまでの7戦全戦に参戦してきたチーム(車両)は、ウェイトハンデが免除される。
つまり、GT500クラスでは15台全車が欠場なくきているので、このレースはノーハンデバトルになるのだ。
真に強い者が勝つ。この一戦には、そんな要素もあるのだ。
タイトル争いを左右するのは…
No.23
本山 哲/B.トレルイエ
さて、最終戦最大の注目は当然タイトルを賭けた戦いだ。
GT500クラスでは、No.46 S Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)が75ポイントを積み重ね、ドライバーズ・ランキングのトップに立つ。
これを唯一追い抜ける可能性があるのはNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)の59ポイント。
つまりこの2チームの一騎打ちとなった。
ただ、No.23 本山組が逆転王座を得るには、自らが優勝することが大前提。
さらに、No.46 柳田組が7位以下という条件も付く。
今季2勝目を前戦で挙げた勢いがあるNo.23だけに優勝はあり得るが、今季好調で7位以下は7戦で2回というNo.46だけに、まさに“ミッション・インポッシブル(不可能な作戦)”だ。
しかし、数々のタイトル争いを経験し、レースの難しさを知り尽くす本山哲、トレルイエ、そしてNISMOと言うチームだけに、最後まで“諦める”ということはないはず。
そう、No.46は今季初めてGT500で戦うルーキーチーム。
柳田も含め、GT300でのタイトル経験はあるが、GT500でのプレッシャーはかなりキツイだろう。
それだけにNo.46が予選Q2で脱落と言うことになれば、一気に天秤が動くこともありうるだろう。
そして、このタイトル争いを左右するのが、ライバルの動向だ。HSV-010 GT勢も、SC430勢もGT-Rのタイトル争いをのんびりと見ているわけがない。
特に、HSV-010 GT勢にとってはHondaお膝元のサーキットでの最終戦。優勝狙いは当然のはず。
つまりNo.1 ウイダーHSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル)やNo.17
KEIHIN
HSV-010(金石年弘/塚越広大)が勝てば、タイトル争いを決めてしまうことになる。彼らにとってはまったく関係ないが、意外なキーマンになり得るのだ。
また、今季1勝しか挙げていないSC430勢にとっても、このまま終われない。
唯一の勝利を挙げているNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平)や
昨年の優勝チームのNo.36 PETRONAS TOM"S SC430(アンドレ・ロッテラー/中嶋一貴)も、優勝候補の一角である。
正に意地と意地が、プライドとプライドが、複雑に織りなすレースとなりそうだ。
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