JR西日本は6日、大阪環状線や奈良線など京阪神地区の主要路線で11日から実施予定だった「間引き運転」を取りやめると発表した。
東日本大震災の影響で入手困難になっていた保守用部品を調達できる見通しが立ったため。2日から岡山、広島両県内の山陽線や和歌山県内の紀勢線、和歌山線など一部区間で実施している間引き運転についても8日から通常ダイヤに戻す。
JR西によると、モーターに電流を送る「直流電動機ブラシ」を製造する日立化成工業の茨城、福島両県の工場が被災し、出荷できなくなった。
このため、JR西は2日から山陽線などで運転本数を30~50%減らす間引き運転を実施。11日から京阪神地区に対象を広げる予定だった。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110406-OYT1T00890.htm


東日本大震災/日立化成、来月から鉄道用カーボンブラシの供給再開
2011年4月6日
日立化成工業は震災で供給が困難になっていた鉄道車両用カーボンブラシの供給再開にめどをつけた。東海カーボンなど同業他社3社から加工協力の内諾を得た。機種にもよるが、早ければ5月にも鉄道各社に供給を再開できる見通しだ。
鉄道車両用カーボンブラシはモーター部品の一種で消耗品。高いシェアを持つ日立化成工業が被災したことから、JR西日本が同部品の消耗を抑制するために間引き運転を実施するなどの影響が出ていた。
加工協力するのは東海カーボン、東洋炭素、新日本テクノカーボン(宮城県大郷町)。既に一部の企業とは、生産委託に向けて生産技術者同士の話し合いが始まった。日立化成工業がカーボン素材を供給し、カーボンに銅線をつけるなどの加工部分を各社が協力する。引き続き他の同業メーカーへも加工協力を働きかけている。
日立化成工業はカーボンブラシ原料のカーボンブロックを製造する山崎事業所(茨城県日立市)と、加工を行う子会社、浪江日立化成工業(福島県浪江町)が被災。浪江日立化成は福島第一原子力発電所から半径20キロメートル以内の避難指示地域に位置し、生産再開のめどが立たないが、山崎事業所は今週中の再開をめざし設備点検を進めている。
同事業所でカーボンブロックの製造を再開すると同時に、被災時に焼成工程などで止まった仕掛品を評価し、使用できるかを確認。使用できれば協力先3社で加工し、出荷する。ただ、仕掛品の組成に問題があった場合、カーボンブロックを一から製造するのに約3カ月かかるため、加工工程で必要な3週間から1、2カ月を合わせ、出荷は夏にずれ込む見通し。
http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK201104060008.html



