脱線車両運転席、畑の穴で粉々に 中国、一夜明けすぐ

写真:事故から一夜明けるとすぐ、
高速で後ろから追突し、脱線の原因となった列車の先頭車両がすぐそばの野菜畑の穴に捨てられた
=24日、浙江省温州、奥寺写す
中国浙江省温州市で23日夜、追突・脱線事故を起こした北京南発・福建省福州行き高速鉄道の運転席は翌朝すぐ、横の野菜畑に掘られた穴に捨てられた。作業員は重機のアームを何度も振り落とし、計器が入った運転席を細かく粉砕した。
先頭車両の運転席部分の撤去は、高架橋から落下して損傷した車両の中で最も早く始まった。重機数台がアームで車体を転がしながら穴に投棄。運転席の内部を細かく検証する様子は見られなかった。(温州=奥寺淳)
http://www.asahi.com/international/update/0725/TKY201107250146.html
================================
事故車両の運転席、当局が現場の穴に埋める 中国脱線

写真:高速鉄道が脱線し落下した事故現場。一夜明け、地上では重機で車両(右下)を埋める作業が続いていた
=24日午前8時18分、中国浙江省温州、樫山晃生撮影

図:高速鉄道の脱線現場拡大高速鉄道の脱線現場
中国浙江省で23日夜に起きた高速鉄道の追突・脱線事故から一夜明けた24日早朝、中国当局は、追突したとみられる車両の運転席部分を、現場に掘った穴に埋めてしまった。事故から約半日後の24日午前4時半過ぎ、現場に入った記者が一部始終を目撃した。
夜明け前。現場では、落下した1両の車体が、一部は地面に突き刺さり、高架に寄りかかるように立っていた。わきの地面の上では、追突した後続列車とみられる先頭車両が、真っ二つになっていた。切断部分は鉄板や部品がめくれ、後ろ半分は原形をとどめていなかった。
空が明るくなり始めた午前6時ごろ、7台のショベルカーがすぐ横の野菜畑に穴を掘り始めた。深さ4~5メートル、幅も約20メートルと大きい。午前7時半過ぎ、ショベルカーがアームを振り下ろし、大破した先頭車両を砕き始めた。計器が詰まっている運転席も壊した。そして残骸を、廃棄物のように穴の中に押しやってしまった。(温州=奥寺淳)
http://www.asahi.com/international/update/0725/TKY201107240595.html?ref=reca
================================
証拠隠滅?…中国鉄道事故落下車両を土に埋める

重機で掘った穴に入れられた車両の一部(下)
【温州(中国浙江省)=角谷志保美、北京=関泰晴】中国浙江省温州で起きた高速鉄道の衝突、脱線事故で、高架上での復旧作業が終わり、25日午前から列車の運行が再開した。
現場では、高架から落下した車両が、地面に掘った穴に埋められ、事故原因の究明をないがしろにする当局の姿勢が鮮明になっている。ネット上などでは「証拠隠滅」との批判が一段と強まっている。
追突して落下した先頭車両の脇では24日早朝、数台のショベルカーが地面に巨大な穴を掘った。穴は幅15メートル、深さ5メートルほどだ。
地元住民は読売新聞に、「先頭車両は粉々に砕かれ、穴に埋められた」と証言した。同日午後、現場では、穴に土砂がかけられ、残骸の一部だけが露出していた。
(2011年7月25日12時41分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110725-OYT1T00537.htm?from=top
================================
事故車両を遺棄考えられない…運輸安全委
鉄道や航空などの事故調査を行っている運輸安全委員会によると、日本では同委員会設置法に基づき、事故車両などの保全や移動禁止を命じることができる。
同委員会事務局の幹部は「事故の原因究明や再発防止のためには車両や現場の細かい調査・分析が不可欠であり、国際的に見ても事故車両を遺棄するような対応は考えられない」と指摘している。
(2011年7月25日12時31分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110725-OYT1T00643.htm?from=main1
================================
鉄道事故に絡めた政権批判、ネットから次々削除
「高速鉄道の無軌道な大躍進に伴う弊害や鉄道の管理系統の不備が表面化した」
中国のインターネットでは24日、高速鉄道の計画を急速に進めた鉄道省に非難が殺到。特に、汚職事件で今年2月に解任された劉志軍・前鉄道相に対しては、「今回の事故を招いた張本人だ」と攻撃が集中した。
胡政権は、功績を誇示するための高速鉄道が、事故をきっかけに体制批判に結び付くことを強く警戒している。実際、事故に絡め政権を批判する意見がネット上から次々に削除された。
国営メディアは、陣頭指揮に当たる張徳江副首相が病院で負傷者を見舞う様子を伝え、政権の素早い対応を盛んに宣伝している。
(2011年7月25日10時22分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110725-OYT1T00317.htm?from=main2
================================
「メンツプロジェクト」 脱線で胡指導部に痛手
中国共産党・政府内で「面子工程(メンツプロジェクト)」と呼ばれていた高速鉄道が脱線し、多数の死傷者を出す事故を起こした。党創設90周年にあわせて首都・北京と最大の経済都市・上海を結ぶ路線を開通させてから1カ月足らず。国威発揚を狙い、諸外国では「中国独自の技術」を主張して特許申請の動きも見せていた。ネット上では事故発生直後から市民による批判の書き込みがあふれている。胡錦濤(フー・チンタオ)指導部には、大きな痛手となった。
◇
白地に青色のラインをまとった中国の高速鉄道の車両は、胡主席の政治スローガン「和諧(調和)」を称する。脱線し、転落した車体に記された「和諧」の2文字はゆがんでいた。
中国政府は高速鉄道について、日欧などから購入した技術を「消化し、独自に開発した」との立場だ。国産化比率も「9割を超えた」と説明。欧米や日本、ロシアなどで、国際的な特許申請の手続きも進めている。中国鉄道省の王勇平報道官は「我々の技術はすでに日本の新幹線をはるかに超えた」と述べるなど、技術に自信を見せていた。
2005年に始まった高速鉄道の整備事業は、08年の国際金融危機を受けた景気対策としての政策的な後押しもあり加速度的に進んだ。同年に北京―天津間が開業して以降、広州―武漢、鄭州―西安など相次いで開業し、その距離はわずか5年で7500キロを超えた。20年には営業距離を1万6千キロまで延ばすという壮大な計画を描く。
速度の「世界一」にもこだわった。6月に開業した北京―上海間の高速鉄道では、試験走行で時速486.1キロを記録。鉄道省は「中国の独自技術」と胸を張り、アフリカを中心とする50カ国に事業進出。今後は米国や東南アジア、ロシアなどへの輸出をもくろんでいた。
しかし、今年に入り猛烈な発展のひずみが続出していた。2月、劉志軍鉄道相が「重大な規律違反」を理由に更迭。中国メディアによると、山西省の業者などから20億元(1元は約12円)のわいろを受け取っていた疑いがあるという。6月には鉄道省の技術開発の中核にいた元幹部が「日独が安全性確保のために留保していた能力を使っているだけで、中国独自の技術などない」と暴露。「世界一」にこだわってきた劉・元鉄道相の手法に身内から厳しい批判が噴き出した。日本の鉄道技術者の間では、日本やフランス、ドイツなど各国の技術が入り交じることで不具合が生じかねない、との指摘は当初からあった。
北京―上海間の高速鉄道は、電気系統の故障による緊急停止などトラブルが続出。切符の売り上げも低調が続くなど、市場の需要を無視した計画に疑問の声が上がり始めていた。一連の事業の負債も2兆元(約24兆円)まで膨らんでいる。
汚職疑惑で更迭された劉・元鉄道相は「営業距離は最長、技術は最も完全、能力は最強、速度は最高、建設中の規模も最大」と常々話していた。東南アジアやカザフスタンへの輸出が決まった高速鉄道は、その「優等生」でもあった。今回の事故は、日欧に比べて後発でもあるだけに、中国の海外輸出戦略に大きな打撃を与えそうだ。
北京―上海高速鉄道では試運転で最高時速486キロを記録。営業でも380キロを目指すと公言していたが、環境やコストの問題を理由に300キロに減速した。その他の路線の多くも350キロから300キロへ減速したため、「安全面への不安があるのではないか」との見方も出ていた。
事故発生直後から、中国のネット上では「国家の恥」「ドイツや日本にあざ笑われる」といった声もあった。北京―上海間の開業日に乗り込んだ温家宝(ウェン・チアパオ)首相をはじめ、高速鉄道の技術力や安全性を宣伝し、求心力を高めようとしていた党指導部は今後、国内外で厳しい対応を迫られる。(北京=吉岡桂子、峯村健司、広州=林望)
http://www.asahi.com/international/update/0724/TKY201107230747.html?ref=reca
================================
国威優先、安全性軽視のツケ…中国高速鉄道事故
中国で起きた高速鉄道事故は、成長至上主義の経済路線同様に、安全性を軽視して拡大する鉄道計画のひずみを露呈した。
胡錦濤政権は、北京五輪や上海万博のイベント会場などとともに、高速鉄道など大規模インフラ建設を国威発揚のため政治利用してきたが、安全性を十分に重視しなければ、世界第2位の経済大国も実質を伴わない姿になるのは避けられない。
◆もうこりごり◆
顔が赤黒く腫れ上がり、全身が傷だらけの女性(26)は落下した車両に乗っていた。北京出張の帰り、友人と話していた時、突然大きな衝撃を受け、意識がなくなった。だれかが自分を車両から引っぱり出そうとしていることが何となくわかった。次に気がつくと病院にいた。ベッドに横たわった女性は、腫れ上がった唇で弱々しく、「全身が痛い」と訴えた。
官製メディアを動員する政権の宣伝の効果もあり、大半の乗客にとっても高速鉄道に乗ることは、「経済大国」を実感する機会だ。だが、多数の死傷者を出す大惨事に遭い、病院に運ばれてくる負傷者や付き添いの家族は不信感を隠さない。
「なぜ、こんなことになったのか」「高速鉄道は安全で安くて速い。そう思っていたのに」などと、高速鉄道の安全性について口々に疑問を呈し、「もう高速列車はこりごり」と憤まんやるかたない様子で話す負傷者もいた。
(2011年7月25日08時35分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110725-OYT1T00192.htm
================================
脱線、運行システムトラブルか 日本技術は車両のみ
中国の高速鉄道事故。何が起きたのか。
日本の新幹線の技術に詳しいJR関係者によると、中国の高速鉄道で日本の技術が採用されているのは車両だけで、信号などの運行システムは中国独自のものが使われているという。
この関係者は「パンタグラフの損傷など車両自体の問題でなければ、運行システムの不具合の可能性がある。衝突であったとすれば、車両ではなく運行システム上のトラブルとしか考えられない」と指摘する。
日本の新幹線の場合、輸送指令室による制御に加え、車両同士が一定の距離以上に近づかないために幾重もの対策が講じられている。「他に考えられるとすれば、レールなど構造物の問題もありうる。中国の高速鉄道は日本やドイツなど多くの国の技術の寄せ集め。何が原因か解明するのは容易ではないだろう」と話す。
国内外の鉄道に詳しい専門家によると、中国の高速鉄道では一つの路線に異なる方式の信号システムが使われている場所があるという。
この専門家は「列車同士が衝突や追突をしないため、一定の区間にほかの列車を入れないというのが世界共通の鉄道の安全の原則。今回の事故は、信号や制御システムに何らかのトラブルが起きた可能性がある」と指摘。複数のシステムの制御が適切だったかどうかもポイントとみる。
http://www.asahi.com/international/update/0724/TKY201107230752.html?ref=reca
================================
日本の新幹線、追突あり得ない…JR関係者
今回の事故について、JR関係者は「落雷などで機器が故障しても、日本の新幹線では追突が起きることは原理的にあり得ない」と話す。
日本の新幹線は車両の位置関係を常に把握し、距離が詰まると自動で減速、停車するATC(自動列車制御装置)を導入。ATCに異常が生じても、その時点で新幹線の運行が止まるようになっている。運転指令で各列車の運行を集中監視、制御しており、多重的に衝突を防ぐ仕組みだ。
中国の高速鉄道網でも、数キロの区間ごとに1本の列車しか走れないようになっている。複数の列車が同一区間に入りそうになると、後続車両に警告、最悪の場合は自動停車する仕組みだが、何らかの原因で追突を防げなかった。
中国は1990年代、高速鉄道の自主開発に取り組んでいたが、実用化に至らず、外国からの技術導入に方針転換した。ただ、車両、運行管理や信号システムなどの技術をバラバラの国から導入して組み合わせており、この面からも安全性の問題が懸念されていた。
(2011年7月25日08時47分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110725-OYT1T00202.htm
================================
中国高速鉄道が再開 鉄道省「技術には自信」
中国浙江省温州市の高速鉄道の追突・脱線事故を受け、鉄道省の王勇平報道官は24日深夜、現地で初めて会見。中国の高速鉄道は「開業から日が浅く、安全面を含む多くの新たな試練に直面している」と認めながらも「技術には依然として自信がある。先進的だ」と強気な姿勢を示した。
王氏は「事故は特殊な原因がもたらした」と述べたが、詳細については「(政府が設けた)事故調査グループが後日発表する」と言及を避けた。
中国共産党機関紙人民日報のネット版などが25日、伝えた。事故から26時間余り過ぎての会見に地元メディアから批判が出ている。
事故現場に事故車両を埋めようとしていたことに「証拠隠滅」の疑いがかけられているが、王氏は「鉄道省が決めたことではない。私も現地で知った」とし、「地面が泥沼だったので作業をやりやすくするための応急措置だった、と聞いている」と釈明した。
また、死者は35人、けが人は192人に上ると発表。国営新華社通信による「新たに8人の遺体が発見され、死者は計43人」とする報道を修正した。けが人の数も減らした。また脱線車両は8両で、このうち追突した列車の4両が高架から転落したことも明らかにした。
国営新華社通信によると、25日午前、事故の処理で停止していた区間の運行が基本的に正常に戻ったという。(北京=吉岡桂子)
http://www.asahi.com/international/update/0725/TKY201107250283.html
================================
================================
中国高速鉄道の事故に関する、
朝日と読売の記事を並べてみましたよ。
日本の大手マスコミは、記事の書き方がお上品ね。
( ´・ω・)b
中凶は相変わらず凄いね。
ここまであからさまな証拠隠滅に走るとは、
どれだけ面の皮の厚い連中なんだろうか。
(;゜д゜)ポカーン
そしてその現場で活躍している重機には、
HITACHI, KOMATSU, SUMITOMO, KOBELCO
などとデカデカ書かれているのが何とも。
道具って、使う人によって良い物にも悪い物にもなるのねぇ。
(;´-д-)
連中は、事故原因の究明なんて絶対に真剣にやる気ないよな。
落雷程度でこんな大事故が起こる欠陥品を、
よく恥ずかしくもなく輸出しようと考えるもんだわ。
呆れるね。
( ´-д-)≡3
しかし、あれだけの大事故を起こしておきながら、
事故の調査もろくにせずに運行を再開して、
「技術には自信がある」と宣うとは、
厚顔無恥もここまで来ると清々しいな。
( ´-д-)ケッ
~ 異常 ~
================================
(おまけ)
中国高速鉄道の正しい使い方
中国、初めて高速鉄道で軽武装部隊を輸送
2011年7月20日14時13分
16日、青島駅からG224便高速列車が出発し、済南駅で京滬高速鉄道に乗り入れ、上海虹橋駅へと向かった。この列車に乗っているのは一般の乗客ではなく数百人の兵士たちだ。2回に分けて約千人を輸送し、移動距離は1308キロに上った。中国人民解放軍が軽武装部隊を高速鉄道で輸送したのは今回が初となる。解放軍報が伝えた。
輸送の実施を担当した駐済南鉄水路軍代処の楊同海政治委員は、「高速鉄道による部隊の輸送は、鉄道の輸送能力を十分に利用し、軍の輸送効率を向上させる新たな試み、突破でもある」と述べる。京滬高速鉄道の開通後、幾度にもわたる実地調査を行ったほか、高速鉄道乗車マニュアルを部隊に配布し、乗車のリハーサルなども実施したという。今回の輸送成功は解放軍の機動能力の新たな向上を意味している。
http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY201107200323.html?ref=reca