「ただ時間必要」フィギュア 佐藤コーチに聞く
http://www.asahi.com/sports/spo/TKY201011300126.html
朝日新聞 2010.11.30

フィギュアスケートの浅田真央(中京大)が今季前半戦のグランプリ(GP)シリーズでNHK杯8位、フランス杯5位に終わり、2季連続でGPファイナル出場を逃した。2度の世界女王に輝く浅田の再生はいつになるのか。9月から浅田を指導する佐藤信夫コーチ(68)に要因などについて尋ねた。
――試合で浅田本来の力を発揮できていないが。
「原因が一つだったら、問題を解決するのは簡単。僕は浅田選手にスケートはミックスジュースのようなもの、と言っている。リンゴやバナナやイチゴ――。いろいろなものが混ざっているからこそ、味が出る。ミックスジュースのように三つの要素がバランスよくできていないと、良い答えは出てこないと。では、リンゴやバナナが彼女にとって何なんだ、という部分は感覚の世界なので具体的には言えない。ただ時間が必要です」
――フランス杯の公式練習では、身ぶり手ぶりで指導する場面が目立った。
「良くなるのを待つしかない、と言っても、本番の試合になると基本的なことばかりは言っていられない。ただ、ベーシックな部分を省略して付け焼き刃でやってしまったら、また元に戻ってしまう危険性がある。全日本選手権もあるが、そこは同時並行でやっていかないといけない」
――具体的に今後どの部分を修正していきたいか。
「技術的なことは具体的には言えない。僕が技術的な問題点を一つ言って報道されてしまうと、それが独り歩きしてしまう。皆さんの目にはこれは失敗ジャンプだなと思うものでも、僕には良いものだな、と思うものがある。僕自身は形になりかけていると思っているし、あとは時間との戦いで待つしかないと思う。彼女がそれをどこまで我慢できるかだと思う」
