JBCが亀田陣営と全面対決 最悪、ジム消滅も
THE PAGE 12月9日(月)22時4分配信

[表]当初、意識合わせされていたはずのルール
亀田大毅のIBF世界Sフライ級タイトルの防衛問題について、IBF側に事情説明を求めていたJBC(日本ボクシングコミッション)が12月9日、その亀田問題についてどう対応するかの中間報告を行なった。
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JBCの浦谷事務局長代理は、IBFからの詳しい回答内容を明らかにしなかったが、「JBCに落ち度はない。この一連の騒動の中で、不誠実な対応、または、虚偽を並べ事実を湾曲しようとしている人物がおり、その人物に聴聞を行う。このようなトラブルが特定のプロモーションに突出して起こることに憂慮の念を感じている。事の次第によっては前例を見ないような処分を科することも」と、亀田ジムに対してJBCとして厳しい姿勢で臨む方針を発表した。
12月3日に大阪で行われたWBAとIBFのSフライ級の統一戦は、前日計量でWBA世界同級王者のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)が、リミットオーバー。規定時間内に落とすことができず失格、WBA王座を剥奪された。それでも試合は続行されることになったため亀田大毅が勝った場合、負けた場合、引き分けた場合、それぞれタイトルの扱いをどうするかが、事前のルールミーティングで確認され、JBCは「亀田大毅が負けた場合はIBFの王座は空位になる」と認識していた。
だが、亀田大毅が、判定で敗れるとIBFの立会人が会見を開き前言を撤回。IBFルールに明記されていることを引き合いに出して「相手が失格となった時点で防衛が成立している」と亀田大毅の防衛を認定してしまった。試合を中継したTBSも、番組中に何度も「負けた場合は空位」というテロップを流していたため、タイトルの扱いを巡って大混乱。
JBCは、その後、IBF本部に経緯説明を求めるメールを送付したが、亀田サイドは「前日のルールミーティングで(負けても防衛を)口頭で確認してルールの紙も渡された。このことは本人も試合前までに知っていた」と証言したから、再び「知っていた」「知らなかった」を巡って波紋が広がっていた。
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さらに亀田史郎氏は一部メディアを通じてJBCを侮辱、批判するコメントを出した。亀田ジムの嶋マネージャーは、事前にルールを把握していなかったJBCに対して抗議を検討するとも発言していた。それらの一連の動きと発言に対してJBCはIBF本部の回答を待って沈黙していたが、IBFの正式なスタンスが明らかになったことで亀田サイドと全面対決する姿勢を示した模様だ。
実は、今回のルールミーティングの映像は残っていて、そこには「負けた場合は空位」というIBF立会人の発言が記録されている。事前のルールミーティングで「負けた場合は空位」と確認していたJBCは、「事前に負けても防衛と伝えられていた」との亀田ジムの嶋マネージャーの発言を「虚偽を述べ事実を湾曲して伝えている」と問題視。その嶋マネージャーの聴聞を決めたものだ。ただ、亀田サイドも、従来の主張を引っ込めるつもりはないようで、対決の姿勢を固めている。
聴聞の内容次第でJBCが考えている“前例を見ないような処分”とは、おそらくは各種ライセンスの取り消し処置だろう。すでに亀田史郎氏が、セコンドライセンスを取り消されて事実上、日本のボクシング界からは永久追放となっているが、JBCは、まだクラブオーナー、マネージャー、プロモーター、マッチメーカーなどの各種ライセンスを亀田ジムの各人物に交付している。
だが、今後の亀田陣営の対応次第では、聴聞の対象となっている嶋マネージャーのマネージャーライセンス及び、プロモーター、マッチメーカーのライセンスが取り上げられることも考えられる。そうなると形式上、もう亀田ジムは消滅することになる(実質は、また誰かライセンスを保持している人物をオーナー職に祭り上げて、プロモーターライセンスも他に借りる形でジム経営及び世界戦興行はできるのだろうが)。
俯瞰で今回の問題を見てみる。一番の“重罪”は、事前の発言を撤回したIBFの対応のまずさだ。
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またJBCも、まったく落ち度がなかったわけではない。立会人の記者発表を事前に察知して整理しておくこともできず、会見の直後には、森田事務局長がIBFの裁定を追認するような発言をしてしまったことも統括団体としてのマネジメント能力を疑われても仕方はない。またボクシング界では、公用語とも言えるスペイン語に通じた人物がJBC内にいないことも組織として問題ではある。
ただ、これまでならば、無し崩し的に問題が終息されていくのがパターンだったが、亀田サイドの数々の不用意な発言から、問題の責任追求の矛先がJBCに回ってきたため、「悪者にされるのはとんでもない」と珍しく?怒りの拳をふり上げたのだろう。その厳しい姿勢は評価できるが、この問題で置き去りになっているのは、タイトルマッチを現場やテレビで観戦したボクシングファンであり、JBCの権威ではなく、世界タイトルの権威が大きく揺らいでいることを忘れないでいただきたい。
(文責・本郷陽一/論スポ、アスリートジャーナル(http://www.athlete-journal.com/))
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131209-00000004-wordleafs-fight&p=1