天皇皇后両陛下を訪問する李明博大統領。(2008年、AP/アフロ) 写真一覧佐藤優の眼光紙背:第136回8月14日、韓国の李明博大統領が、日本に対して天皇陛下の訪韓条件として謝罪を求めた事実があるという情報を韓国大統領府が流布した。不愉快きわまりない話だ。朝日新聞の報道を引用しておく。
「天皇訪韓、謝罪するなら来なさい」 韓国の李大統領
韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は14日、「(天皇は)韓国を訪問したがっているが、独立運動で亡くなった方々を訪ね、心から謝るなら来なさいと(日本側に)言った」と述べた。大統領府によると、現職の大統領が公の場で天皇の訪韓条件として謝罪を求めるのは初めて。
李大統領は10日に韓国大統領として初めて、日韓がともに領有権を主張する竹島(韓国名・独島=トクト)を訪問し、その後も対日批判発言を続けている。だが、天皇の謝罪にまで言及したことで、日本側の反発は一層強まるのは必至だ。
大統領府によると、忠清北道・清原で開かれた教員を対象としたセミナーで、出席者から竹島訪問の所感を尋ねられ、語った。
李大統領は、1990年に当時の盧泰愚大統領が来日した際、天皇が述べた「わが国によってもたらされたこの不幸な時期に、貴国の人々が味わわれた苦しみを思い、私は痛惜の念を禁じえません」との「お言葉」にも触れ、「『痛惜の念』なんて言葉一つ持って来るなら(韓国に)来る必要はない」と語った。
竹島への上陸や一連の日本批判を続ける理由について「日本が加害者と被害者の立場をよく理解できていないから、わかるようにする」と語った。
また、竹島訪問は「2、3年前から考えていた。即興的ではなく、深く配慮し、副作用があることも(検討した)」と述べ、日本との関係悪化を覚悟した上での言動であることを明らかにした。(ソウル=箱田哲也)(8月14日付、朝日新聞デジタル)