韓国軍:対潜ミサイル「紅鮫」、
配備前の試射は4発
韓国軍は、国防科学研究所(ADD)や国防技術品質院など関係機関と共に事故原因を調査しており、第1次の分析結果は、早ければ今月末か来月初めにも出るといわれている。
■「水中航走の途中で流失」
韓国海軍によると、問題の紅鮫ミサイルは、先月25日に慶尚北道浦項に近い東海(日本海)の公海上にいた韓国型イージス艦「世宗大王」から発射されたという。目標は、発射地点から約20キロ離れた海域の海面下60メートルに設置された仮想標的(コンテナ)だった。紅鮫は、発射から80秒ほどで10キロ余り飛行した後、パラシュートを開き、海中に潜った。ここまでは正常に作動した。
着水後、紅鮫は水中を航走し、その途中、目標のはるか手前で流失したといわれている。魚雷の専門家たちは「音響探知装置など標的を監視するセンサーが誤作動したか、魚雷の推進系統に欠陥があった可能性がある」と分析した。
韓国軍の関係者は「東海は水深が深く、紅鮫を探し出すのは困難な状況。発射当時集めたデータなどを基に事故原因を分析するのも、かなり難しいだろう」と語った。
■試験評価で4発中3発が命中し、量産を決定
紅鮫ミサイルは、2004年からADDが開発を始め、09年から実戦配備が始まった。09年の運用試験評価で4発中3発が命中し、防衛事業庁(以下、防事庁)が戦闘に適合という判定を下した。
防事庁の関係者は「価格が1発20億ウォン(約1億4000万円)と高いため、試験発射の回数に限界があった。韓国製のほかのミサイルやロケットの試験評価と比べ、同じ水準の試射」と語った。防事庁の盧大来(ノ・デレ)庁長は24日、国会国防委員会の全体会議で「(ミサイル・魚雷などの)試験評価のための発射回数が少ないと思う。今後、これを増やすことを検討したい」と語った。
米国など先進国には、魚雷が水中を移動する際の微細な変化を感知するセンサーを水中に仕掛けて、試験に失敗しても原因を突き止められる海上試験場があるが、韓国国内にはない。
また先進諸国は、実戦配備した後も随時実弾発射実験を行うが、韓国軍は演習の期間中に、古くなったミサイルやロケットで発射実験を行うといわれている。
■韓国製魚雷「白鮫」も実射テスト時に誤作動
魚雷の発射の失敗したのは、今回が初めてではない。韓国製の魚雷「白鮫」は、03年に実戦配備された後、同年5月に実射テストを行ったが、このときは魚雷が目標に命中したのに爆発しなかった。その後、同年8月に2回目の実射テストを行ったときは、魚雷が目標に到達する前に爆発した。ADDやメーカー側は、信管など爆発系統の不良(5月)と標的監視センサーの誤作動(8月)などが原因と分析した。当時、第1次分として数十発の納品を受けていた韓国海軍は、2 回行った実射テストがいずれも失敗したことから、保有する白鮫全てをメーカーに返納した。その後、韓国軍は03年11月、12月に、メーカー側で問題点を改めた白鮫を使って実射テストを行い、正常に発射・命中したことから、再び白鮫の納品を受けて実戦配備した。
また、08年に実戦配備された韓国製軽魚雷「青鮫」の場合、09年12月に訓練の過程で魚雷が発射されたものの、目標に命中するかどうかの追跡が行われず、魚雷が流失した。韓国海軍は、納品された青鮫全てを対象に独自調査を行ったが、問題はないと結論付けた。
当時、国防技術品質院は「偶発的欠陥によるもの」という結論を下し、調査を終えた。防衛関連企業の関係者は「失敗原因を究明できなかったことを“偶発的欠陥”と表現した」と語った。
チョン・ヒョンソク記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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