キャスターが脱税 元司会者は少女暴行 英BBC大揺れ
2012.10.13 23:22 (1/2ページ)[欧州]【ロンドン=内藤泰朗】英BBC放送は12日、同放送局の元人気司会者で、昨年84歳で死亡したジミー・サビル氏が長期間にわたり少女暴行などを 繰り返していた疑惑があるとし、社内調査委員会を来週発足させると発表した。質の高い報道で定評があった公共放送のBBCは、キャスターらの課税逃れでも 批判を受け、大きく揺れている。
BBCのエンウィッスル社長は同日会見し、疑惑に謝罪したうえで、調査委が「なぜ疑惑が長年にわたり放置され続けたのかを徹底的に調査する」と述べ、BBCの意思決定など「社内文化」にもメスを入れると約束した。
少女暴行疑惑は先月末、別の英メディアが報じ判明した。被害者とされる女性たちの証言では、BBCで子供向け番組などの司会者だったサビル氏は、 1960~80年代に、局内の楽屋などで少女ら12人に性的な暴行を加えたという。セクハラの被害報告は数百件に上ることも分かった。
この疑惑を取材していたBBCのニュース番組が昨年、放送を見送っており、会社ぐるみでの隠蔽(いんぺい)疑惑も浮上している。
ま た、キャスターや出演者らが、個人経営の会社に報酬を支払った形にし、低税率で納税していたことも今月4日、議会の報告書で明らかになった。違法ではない が、経済危機が叫ばれる中、公共放送の道義的責任が問われている。少女暴行疑惑では、警察が捜査を開始、被害者らは賠償請求訴訟の構えを見せている。