記事入力 : 2013/01/13 07:38
飲み屋で勉強、ソウルの珍風景
9日午前10時。午前中だから閑散としているかと思われたソウル地下鉄江南駅周辺の飲み屋はまるで営業時間であるかのように満席だった。しかし、テーブルの様子が妙だ。酒の瓶とつまみの代わりにペンや本が所狭しと置かれていた。1部屋に4-5人ずつ座った「客」たちは本に顔を埋めて熱心に勉強していた。
江南駅周辺では個室やホール形態の飲食店が大学生の勉強部屋として利用されている。営業時間外の昼間限定だ。1つの店に50-70人が集まり、酒の臭いが残る店内に座り、就職、試験、留学のための語学学習に没頭していた。
地下の飲食店でグループ学習をしている大学生、キム・ギョンフンさん(25)は「学校が休みの間、江南駅周辺の英語塾に通う学生が多いので、塾側は学生が学習会を開けるように無料で学習空間を提供してくれた」と話した。
ハッカーズ語学院は、周辺の飲食店9カ所と「提携」し、昼の時間帯に飲食店を受講生の学習部屋として活用している。語学塾にとっては一種の宣伝戦略だ。ハッカーズ教育グループのシム・セロム・マーケティングチーム長は「大学生の受講が多いため、彼らがこれまで行ってきた学習会を塾の近所で続けられるように、昼間営業しない飲食店を活用することにした。受験生には満足してもらっている」と話した。飲食店の経営者は「午前10時から営業時間前まで塾から一定の費用を受け取っているが、金額は明らかにできない」と語った。
飲食店で勉強しているのは、学校が休み中で昼間が暇な20代の大学生が大半だ。就職を控えた学生が半分以上で、地方の大学生も多い。大田市から来た男子大学生(21)も「休みの間しかソウルで語学学習をできない地方の学生は、他の大学の学習室を利用できない上、喫茶店や有料の学習室を使うのもつらい」と事情を明かした。もちろん飲食店が学習に適しているわけではない。大学生のパク・ユジンさん(23)は「酒を飲む場所なので、嫌な臭いがするし、照明も暗い。赤い光は目に悪い。ホール形態の店は仕切りがないので周囲の声がうるさい」と漏らした。
それでもお金がなく、昼夜を分かたずに学ばなければ就職できない大学生は、昼間にただで使える学習空間を得られ、不平どころかありがたい限りだという。コーヒー代、場所代がかからないからだ。パク・ユジンさんは「大学や公共図書館で学習室を無料で使えるといっても数が絶対的に不足しており、予約はとても難しい」と話した。ある男子学生は「酒の臭いがするから酒を飲みたくなるのが一番つらいが、誘惑に耐えながら勉強している。就職戦線を勝ち抜かなくてはならないから」と笑いながら語った。
金潤徳(キム・ユンドク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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