平等院:鳳凰堂の屋根瓦1273
枚は創建50年後のもの
毎日新聞 2013年02月15日 00時20分(最終更新 02月15日 01時17分)
平等院鳳凰堂の屋根から発見された平安時代のくぎ穴付き河内瓦。1053年の創建から50年後にふき替えられた=京都府宇治市で2013年2月14日、小関勉撮影
平等院(京都府宇治市)は14日、国宝・鳳凰(ほうおう)堂の屋根から平安時代の瓦が1560枚見つかったと発表した。このうち1273枚は創建(1053年)から約50年後にふかれた河内(大阪府東部)産の特注品だった。創建当初は「木瓦(こがわら)」ぶきだったと考えられていたが、寺は「約50年後に総瓦ぶきに替わったことが裏付けられた」としている。
平等院が調査を依頼した宇治市歴史まちづくり推進課の杉本宏主幹らの分析で判明した。
鳳凰堂については、藤原氏の日記「殿暦(でんりゃく)」に1101年に「初めて修理した」との記載がある。昨年9月からの大修理で鳳凰堂の瓦約5万2000枚を下ろして分析した結果、初修理の際にふかれたとみられる平安時代の瓦のうち、1273枚は河内瓦、280枚は現在の奈良で焼かれた南都瓦と分かった。7枚は産地不明だった。
◇瓦350枚には軽量化のためのくぎ穴も
見つかった瓦の中には、くぎ穴付きの瓦が約350枚あった。土を敷いて瓦を乗せる工法では屋根に重量がかかる。土を使わず屋根に直接くぎで固定して軽量化を図るため、瓦に穴(直径約1センチ)を開けたとみられる。
1990〜2002年度の発掘調査で鳳凰堂の周囲から創建約50年後の河内瓦の破片が出土。創建当初は長い軒先に掛かる重量を減らすため、中尊寺金色堂(岩手県平泉町)と同じ木瓦で建てられ、腐食後に粘土製の瓦にふき替えられた可能性が指摘されていた。【村瀬達男】
http://mainichi.jp/select/news/20130215k0000m040112000c.html
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