当時、韓国の消費者運動の代表をしていた鄭光謨(チョン・グァンモ)さんが電話をしてきて韓国でも広めたいという。「もったいない(MOTTAINAI)」は韓国語では「アッキジャ」で意味はすぐ分かるが「合言葉」を韓国語でどういえばいいか教えてくれという。
2人で知恵をしぼったがいい言葉が出てこない。最後は「標語(ピョオ)」と言うしかないですねえ…で終わったのだが、その後、韓国では「MOTTAINAI」をほとんど見かけないからこの合言葉は広がらなかったのかもしれない。
その鄭光謨さんが先日、亡くなった。84歳だった。新聞記者出身で、消費者運動を始めたのは1968年、女性記者クラブの会長として日本を訪問した際、消費者運動に熱心な日本の女性記者たちと接したことがきっかけだった。80年に記者を辞め消費者運動に専念。消費者センター開設や「消費者の日」制定など消費者運動の草分けだった。「もったいない人」を亡くした。(黒田勝弘)