中国産レアアース、使わずHVモーター ホンダが世界初
http://digital.asahi.com/articles/ASJ7D4Q0VJ7DULFA012.html?rm=378

ホンダは12日、ハイブリッド車(HV)を動かすのに必要な磁石を、中国でしかほぼとれないレアアース(希土類)を使わずに実用化したと発表した。世界初の技術といい、レアアースの価格高騰リスクを回避できると期待される。年内に全面改良して売り出すHVミニバン「フリード」から採用を始める。
HVの駆動モーターには、強い磁力を発生し、小型化に向くネオジム磁石が使われる。だが、熱に弱く、高温になると磁力が落ちてしまう。モーターが置かれるエンジンルームは200度まで上がるため、耐熱性を補える「ジスプロシウム」など重希土類と呼ばれるレアアースを添加することが多い。
そうした重希土類は産出が中国に偏る。2011年には中国の極端な輸出制限の影響で、ジスプロシウムの価格は10倍以上に上がった。トヨタ自動車がHV「プリウス」を10万円値上げするなど、大きな影響が出た。
ホンダは、12年から鉄鋼メーカー大同特殊鋼と協力して開発に取り組んだ。結晶を細かくするなどして、磁石の重量の7~8%を占める重希土類を一切使わなくても十分な耐熱性を持つネオジム磁石をつくることに成功した。高価な重希土類を使わないことで、モーターの製造コストも1割減らせるという。今後、プラグインハイブリッド車(PHV)などへの搭載も視野に研究を進める。
日産自動車も12年、電気自動車「リーフ」搭載モーターへのジスプロシウムの使用を、従来比で4割削減。トヨタも「脱レアアースの動きを継続する」(幹部)という。