イさんは20歳のときに米ラスベガスで開かれたハッカーの国際大会「デフコン」で3位に入り、注目を集めました。昨年には韓国チームを率い、同大会でアジアチームとして初優勝を果たしました。また、昨年3月にはカナダのハッカー大会に単身参加して1位になり、ハッカー大会としては史上最高となる約2億5000万ウォン(約2300万円)の賞金を獲得しました。イさんはこの大会で、グーグルや米アップル、米マイクロソフトのインターネット接続プログラムのセキュリティー網を一人で全て突破しました。その気になりさえすれば、現存する全てのスマートフォン(スマホ)やパソコンをハッキングできるということです。
イさんは昨年10月、大学を中退してサムスンに入社しました。彼の仕事は、スマホやノートパソコン、冷蔵庫などサムスンが製造するあらゆる電子製品についてセキュリティー上の弱点を探し出し、これを補完することでした。その彼が1年でサムスンを去るというのです。
突然の転職の理由について、イさんは「ハッカーとしてもっと学び、もっと成長したい。グーグルで世界トップのハッカーたちと一緒に働きたい」と説明しました。「英語が下手で心配だし、給料もサムスンの方が多いが、セキュリティー専門家としての夢を育てるにはグーグルの方が適していると考えた」とも話しています。
イさんのグーグルへの転職を苦々しく思ってしまうのは、彼の後姿にホワイトハッカーを認めない韓国社会の風潮がオーバーラップするためです。ホワイトハッカーたちは「ハッカーだというと犯罪者のように扱われるため、自分の仕事を隠している」と言います。ある40代のハッカーによると、やり手の後輩が突然ハッカーをやめて一般企業に就職するのは十中八九、結婚を控えているときだそうです。仮に国家情報院のような情報機関に就職しても、言われたことをやるだけだといいます。
トップレベルのハッカーは最高のセキュリティー専門家です。国の機関や企業に対するサイバー攻撃が一段と巧妙化するなか、ハッカーチームを一人で相手にできる「S級ハッカー」が韓国を離れるのですから、これこそまさに人材流出ではないかと思います。
成好哲(ソン・ホチョル)記者
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グーグルも法則発動か南無南無w