NYタイムズ紙と傘下インターナショナルヘラルドトリビューン紙が韓国整形事情特集していたので訳してみた。
(完全な全文訳ではありません)
Economy Blunts Korea’s Appetite for Plastic Surgery
(経済状況が韓国人の整形への欲望を鈍らせている)
By Martin Fackler
Published: January 2, 2009
http://www.nytimes.com/2009/01/02/business/worldbusiness/02plastic.html
http://www.iht.com/articles/2009/01/02/business/02plastic.php
10年前の通貨危機克服後、韓国で形成手術は急成長した。生活水準向上のおかげで、男性、女性ともに、美の象徴とされる大きな目、白い肌、高い鼻を得る人々の数は増え続けてきた。形成手術後の改善された外貌が、就職や教育、結婚に大いに役立つと見なされてきたのだ。
他の中進国と同様に、世界的な経済危機が韓国を直撃した。株も通貨も暴¥落し、その結果韓国人たちは、生活習慣を変えざるを得なくなった。
特に酷いのが形成外科業界で、待合室はガラガラ、廃業に追い込まれている。
形成外科医のパク医師は「苦境時には、人々は外食や宝石購入や形成手術など贅沢な支出をカットするものだ」と言う。パク医師の患者数は急減してるのだ。さらに「もし普通の景気後退なら、患者はすぐに戻ってくるだろう。しかし、これが大恐慌レベルならば、我々の業界は全滅だ」と言う。
正確な状況はわからないが、ソ¥ウルに形成外科業界専門コンサルトARAによれば、9月に比べて形成外科患者数は40%もダウンしているとのことだ。ARAによると形成手術は韓国で非常に一般的であり、昨年は20から50代の女性の30%、約240万人が美容医療(外科的・非外科的)を一回以上、受けている。アメリカと比較すると、アメリカの人口は韓国の6倍以上あるのに、アメリカの形成外科手術数は韓国の4.9倍どまりである。ARAによると、多くの医師は保険診療外のため収入が良い形成外科になったということだ。
大半の形成外科医院はブティックやワインバーが立ち並ぶApgujeongにある。パク医師は春までApgujeongにある三分の一の医院が潰れると予¥測している。パク医師は「ここはアジアの形成外科のメッカなのです。しかしそのメッカでさえ困難に陥るのです」と言う。「12月は高校生が大学入学試験を終え、卒業準備をする時期でなので、普通はピークシーズンである。疲れきった学生(とさらに同じくストレスを受けた母親たち)は形成外科手術を受けることで御祝いとするのだ」とパク医師は言う。パク医師は患者数が半減し、結局7人の看護婦と事務員のうち3人を解雇せざるを得なかった。
最近中流階級となった専業主婦のソ¥ンさんはショッピングやスポーツクラブのプールに通う生活を楽しんできた。そして2ヶ月前までは、若い外貌を保とうと、定期的に形成外科受診してきた。しかし金融危機が韓国の好況期は終わった、という恐れをもたらした。ソ¥ンさんは形成外科受診回数を減らし、さらに必死に値下げ交渉をすることで、節約をしている。形成外科手術をあきらめようとはしないのだ。最近目を丸く整え、額のシワとりをしたソ¥ンさんは言う。「女性というものは、こんなときでさえも整形したいのよ」
韓国の典型的な倹約熱心な患者である彼女は、典型的な外科手術のかわりにボトックスなど、もっと安い治療を選ぶようになった。
形成外科業界は大幅に衰退するだろうが、ソ¥ンさんのような女性の欲望が続く限り、この業界は生き延びるだろう、と形成外科医たちは言う。
しかし、パク医師や他の形成外科医たちは、韓国の衰退が一つの光明をもたらしている、と言う。美容医療目的にソ¥ウルを訪れる日本や中国、韓国系アメリカ人が増えている。ウォン暴¥落のおかげで安価に美容医療をうけられるのだ。外国人患者数が昨年より10%増の、20から30%にもなるクリニックもあるとのことだ。大きな形成外科クリニックは本国韓国での沈滞を、中国に分院を開設するチャンスととらえている。
別の形成外科医たちは、競争の激しいApgujeongを離れつつある。その一人、ジャン医師は新規患者確保目的にソ¥ウルNokbeonに小さな医院を移転した。ジャン医師「以前は豊胸手術など収入の良い医療に力を入れていたが、今はほくろ取りなど簡単な医療をやっている」
この業界の会社は他のやり方で適応している。医療機器販売・リースのHyumediは激安で潰れた医院から中古機器を買い取っている。CEOのチョンさんは言う。「大量に機器を買い取ったため、第二倉庫を借りることとなった。形成外科クリニックはもう新規機器を買う余裕はないだろうから、中古機器の需要が増えるだろう。今が買い入れ時なのだ。時の変化にすばやく対応しなければならないのだ。」