
はにわ馬(複製)
島根県平所窯跡出土
国指定重要文化財 古墳時代〈6世紀〉
所蔵:馬の博物館 日本の家畜馬は、人間が朝鮮半島から持ち込んだと考えられています。古墳からたくさんの馬の埴輪がみつかることなどから、このころには馬が飼われていたと思われています。少ないですが牛の埴輪も見つかっており、馬と同じ頃に牛も持ち込まれたと考えられています。
日本では第三紀中新世から第四紀洪積世とされる時代から間の化石が見つかっています。しかし、新石器時代までこれらの野生馬が生き残っていた事を示す証拠は全くありません。このことから、日本の馬は、家畜馬が人間の手によって持ち込まれたと考えられています。遺伝的な調査の結果から、家畜馬は朝鮮半島経由で持ち込まれたと考えられていますが、その時期についてははっきりとわかっていません。昔の発掘で縄文時代や弥生時代のものとされる馬の骨もありますが、現在と発掘の方法が違うことや放射性同位元素などで年代推定が行われた例はありません。弥生時代末期に記された魏志倭人伝には「其地無牛馬虎豹羊鵲」と記されており、これが事実なら日本に馬と牛が渡来したのは、馬や牛の埴輪が出土する古墳時代に入ってからということになります。
馬の埴輪がたくさん見つかっているのに対して牛の埴輪は4例しか出土しておらず、当時、馬に比べて牛が少なかったのか、埴輪のモチーフとして不適当であったためか興味が持たれます。