日米に広がる「韓国疲れ」
先日、日本でのさる講演会で「韓国は疲れますよねえ。うんざりという感じですが、黒田さんは韓国に長くいて疲れませんか?」といわれた。日本でよく聞かれる質問だ。韓国の執拗(しつよう)な反日現象に刺激され、日本で広がっている反韓、嫌韓感情の一端である。 安倍晋三首相の訪米に対する韓国の“妨害工作”も日本人の対韓感情をさらに悪くしたに違いない。歴史認識だろうが慰安婦問題だろうが、ともかく「日米関係になぜ韓国がしゃしゃり出て日本の足を引っ張るのか?」というのが大方の日本人の気持ちだろう。 で、先の質問に対する答えは「もちろん疲れるけれど、ぼくは韓国に住んでいて反日だけではない他の情報にも接しているので皆さんほどは疲れない。免疫もできているし。韓国人も反日だけで暮らしているわけではないし、それに日本は先進国ですから今も一方で“日本に学べ”という話が日常的には結構出ます。疲れても癒やされるときがあるわけですよ」である。2014年12月、会談を前に握手する米民主党のマイク・ホンダ下院議員(左)と韓国の朴槿恵大統領=ソウル・青瓦台(共同) ところが「韓国には疲れる」という話は実は日本だけではなく、米国でも出ているらしい。韓国の新聞がワシントン発で伝えていたが、日本との首脳会談を拒否し関係悪化を続ける韓国に対し米当局者や研究者たちの間で「いいかげんにしろ」という気分が広がっていて、それが「コリア・ファティーグ(韓国疲れ)」といわれているのだそうだ。慰安婦問題を押し立て、日本に謝罪させようと米国で官民挙げて日本非難を触れ回っている韓国に、米国でも舞台裏では“うんざり感”が出ているというわけだ。 それでも“安倍たたき”に手ぐすね引いていた韓国マスコミは、無難に(?)終わった安倍首相の米議会演説に対して、相変わらず親韓派の米議員などを動員し批判のコメントばかり伝えていた。まるで米国全体が安倍演説を批判しているかのように。 安倍首相の訪米は日米同盟強化が最大目的だったが、韓国では米国と日本が仲良くすることが韓国の損であるかのような受け止め方がされていた。安倍首相のすることには何でも非難、反対する韓国マスコミの“安倍たたきキャンペーン”のせいだ。日米韓協力体制の維持、強化を願う米国としてはこんな韓国の現実無視、現実歪曲(わいきょく)はさぞ頭が痛いだろう。(産経新聞ソウル駐在客員編集委員・黒田勝弘、2015.05.24)「謝罪100回しても当然」
韓国の聯合ニュースによると、韓国外務省高官が4月3日、日韓の歴史認識問題について「加害者というのは、謝罪を100回しても当然ではないか。何回わびようが関係ない」と述べた。産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が起訴された問題に関しても「日本人にいい影響を与えていない」と語った。また、日本の外務省のホームページから「(韓国が日本と)価値を共有する」という表現が削除されたことについて「関係がよくなればまた(この表現が)使われるということだ。削除したからと、価値を共有しない国だとは思わない」とも話したという。