7/31(月) 16:11配信
日本最大の仁徳天皇陵古墳など百舌鳥古墳群=4日、堺市(本社ヘリから、宮沢宗士郎撮影)(写真:産経新聞)
国の文化審議会は31日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産への平成31(2019)年の登録を目指す候補として、国内最大の前方後円墳・仁徳天皇陵古墳(大山古墳)を含む「百舌鳥(もず)・古市古墳群」(大阪府)を選んだ。
閣議了解を経て、政府が来年2月1日までに正式な推薦書を提出する。登録の可否は、31年夏のユネスコ世界遺産委員会で審議される。登録が決まれば府内初の世界遺産となる。
百舌鳥・古市古墳群は、大阪南部の堺、藤井寺、羽曳野の3市に残る大小の古墳49基で構成。古墳時代の最盛期に当たる4世紀後半から5世紀後半にかけて築造され、前方後円墳、円墳、方墳など多様な墳形と規模の古墳が密集する。
古代日本の王墓とみられる列島最大級の前方後円墳と大小さまざまの古墳が見本として各地に広まり、古代国家の形成過程の社会関係や文化を物語る手がかり
となる。古代王墓の顕著な事例であり、大規模な労働力を組織し、高度な技術を駆使した土製モニュメントとして、建築物としての価値も主張している。
世界文化遺産の国内候補として、22年にユネスコの暫定リストに掲載された。最新の推薦書原案では、27年度版の構成資産から、保全状況が万全ではなく
墳丘の形が見た目で分からないもの10基を除外している。今後、関係自治体と宮内庁で構成する協議会を設置し、保存管理について関係機関の調整を行う。
宮内庁が管理する陵墓は立ち入りが制限され、調査が進んでいないことが不安要素となっているが、関係自治体は「大きさや築造時期など基礎的な情報は得られている」としている。
世界文化遺産の推薦は、国内で年1件に限られている。今回はほかに、「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田の4道県)と「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」(新潟県)の2件が審議された。
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世界文化遺産
世界遺産条約に基づき、人類共通の財産として登録される「世界遺産」のうち歴史的建造物や文化的景観などが対象。世界遺産にはほかに自然遺産と複合遺産
があり、総数1073件(今年7月12日時点)のうち文化遺産は832件。日本国内の文化遺産は、7月に登録が決まった「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連
遺産群」(福岡県)を含め17件。政府は来夏の登録を目指し、今年1月に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎県、熊本県)を推薦した。
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