韓国バッテリー業界に発注殺到、今年の業績に期待
韓国の電気自動車(EV)用バッテリー業者は昨年、過去最大規模の受注を達成し、急成長軌道に乗った。昨年は販売競争で中国や日本に押され気味だったが、大規模受注で逆転の足掛かりをつかんだ格好だ。半導体、スマートフォン、ディスプレーなど既存の主力IT産業の成長が頭打ちとなる中、バッテリーが成長をけん引することに期待が高まっている。
バッテリー業界と証券業界によると、サムスンSDI、LG化学、SKイノベーションなど韓国のバッテリー3社によるEV用バッテリー受注残高は昨年末時点で175兆ウォン(約17兆円)を超えた。昨年1年間の新規受注だけで110兆ウォンに達した。欧米の自動車メーカーがEV事業に本格参入し、中国や日本ではなく、韓国メーカーへの発注を増やしているためだ。これまで世界のバッテリー市場は日本のパナソニックが米EV大手テスラ向けの受注を独占し、首位を走ってきた。また、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)と比亜迪(BYD)が内需向けを中心に2、3位で追う展開だった。これに対し、韓国のLG化学、サムスンSDIは4、6位にとどまっていた。NH投資証券のアナリスト、コ・ジョンウ氏は「現在はEV市場が本格的に開花し、欧米のメーカーが先を争う用にEVを発表している状況だ。これまで技術開発と攻撃的な設備投資を行ってきた韓国メーカーにチャンスが訪れた」と分析した。