なので、おさらい。
特に、GSOMIA失効によって、「日韓の間で軍事情報が流れなくなる!」と思ってる人は、ちょっと読んで欲しいと思います。
なお、このスレッドでは、「東南アジアにおける米国のルール作り」とか「対中/対北朝鮮包囲網」とかいう部分は敢えて省略。 純然たる「安全保障」という見地での評価を書きます。
§0:日韓GSOMIA、韓国が破棄すると困るのは、どこ?
最も困るのは、韓国。
「データ運用」という意味で困るのは、米国。
日本はというと、実は「最も困らない」 どころか、「韓国そのものに及ぶ危険性」 に関しては無関係という立場になります。
(日本対北朝鮮という視点でも、監視体制を考えればは韓国側の情報が全くなくても困らない。 「自分たちが算定した情報について、「答え合わせ」をするための情報が、一部手に入らなくなるだけ、という程度のもの)
§1:GSOMIAが無くても、軍事情報交換は、可能。
国会議員ですら、間違えた質問を防衛省に対して出している位です。
ほぼ韓国人の全員と、一部の日本人が誤解してますが、これはしかたがありません。
GSOMIAが無くても、日韓の間で、軍事情報の交換は 「可能」 です。
ただし、危急の際、その 「情報」 は、 ある理由から 「実質的に無意味」 となる可能性があります。
§2:GSOMIAは、「軍事機密を交換するための協定」ではない。
「軍事情報のやり取り」 について定義をしているのは、 TISA(日米韓情報共有協定 TISA:Trilateral Information Sharing Agreement)で、GSOMIAではありません。
(ここ重要)
§3:GSOMIAとはなにか?
GSOMIAとは、 「軍事情報に関する包括的保全協定(英語: General Security of Military Information Agreement)」 のこと。
つまり、「TISAを元にして扱う軍事機密情報」 を扱う際のルールについて、定義したものが、GSOMIA。
この協定だけでは「軍事機密の共有」は、出来ません。
軍事機密の情報交換そのものは 「TISA」 を元に行われる、という事になります。
§4:なぜ、GSOMIAを破棄するとまずいのか?
簡単に言ってしまうと、情報交換において、 「即時性」 が失われるから。
例えば。
日本の偵察衛星が、北朝鮮がミサイルを発射する兆候が捉えたとします。
日韓の間でGSOMIAが締結されている場合、「撮影した写真」 そのものを、日本、若しくは米国が、韓国軍に送る事が出来ます。
日韓の間で、GSOMIAが締結されていない場合、「撮影した写真」 そのものを韓国軍に送る事は、出来ません。
なぜ「撮影した写真そのもの」の送付について、可否が分かれるか?
それは、「無加工の写真」 から、「北朝鮮が準備しているミサイル」の情報の他、「写真そのものの解像度」や、撮影した 「時間」、さらには写真を元にして得られる 「大まかな軌道」 といった、 「日本が運用している偵察衛星の諸元」 が判るから。
(韓国からの 「偵察衛星のレンタル依頼」 に対し、どの国もYesと答えなかった理由の1つ)
結果として、GSOMIAが無い状況で、韓国軍に写真を提供する場合、 「自国の軍事機密」 が判る部分は全て加工した上で、韓国軍に提供する事になります。
ということは、 「加工」 に必要な時間が、 「遅延」 となります。
平時ならまだしも、「半島有事を示唆する」 情報であった場合、攻撃による被害の大小のような結果を生む 「遅延」 となる可能性があります。
だから、米国は 「日本発の情報」 であっても、ロスタイム無しで韓国軍に通告出来るように、日韓のGSOMIA締結に拘った、というのが多分正解。
§5:なぜ米国がガチでぶち切れたか。
韓国によるGSOMIA破棄は、直接、 「在韓米軍や韓国軍に対する危険性アップ」 と直結するから。
平時はまだしも、緊急時に 「軍事機密と直結するレアデータ流通させられない」 という事は、大問題になります。
米韓双方が、日米韓の三国間で、出所を問わずに、即時でレアデータを扱えるという事はとても大事。
そして、「北朝鮮の動向を探るために、常時監視できるポジションに偵察衛星を必ず1つはおいている」のは、日本だけ。
米国も監視衛星は飛ばしているものの 「監視対象が広範囲」 なので、朝鮮半島を観測できるポジションに偵察衛星を常時置けるわけではありません。 米国の偵察衛星がカバーできない時間帯は、日本の偵察衛星に依存する事になります。
ということは。
韓国が日本とGSOMIAを結んでいない場合、
「米国が、日本から得た情報」 によって
緊急事態であると判断しても、
エビデンスとなる日本の情報を
米国は韓国に提示できない。
つまり、「韓国そのものを危機に陥らせる可能性」 が、そこに生まれる。
だからこそ、米国は 「GSOMIA破棄は、韓国にとって自殺行為になるから、破棄はしない」 と考えていたのですが、馬鹿はなりふり構わず破棄を言いだした。
だからこそ、米国はガチでぶち切れたのですw
ということで、説明を終えたあとの結論。
実は日韓GSOMIAにおいて、日本は「本質的」な部分では利害関係者の立場にはなっていません。
「米韓の、朝鮮半島有事の際の意思決定に関わる情報」 を提供する 「可能性」 に対応するために条約を結んだだけ。 日本政府にとっては、無くても困らない。 むしろ無い方が面倒に巻き込まれずに済む。
だからこそ、米国の立場を考慮して 「延長した方が韓国のためにはよいですよ(棒)」 とは発言しているけれど、 「日本のためにも重要だ」 という主張は殆どしていません。
むしろ
「日韓GSOMIAが破棄されても、日本は全く困らない」という主張を、
前面に押し出していたのが日本。
その理由は、
「利害関係のある立場」 ではないから。
だからこそ、GSOMIAに関わる一切の韓国側の施策は「自爆行為」以上のものではなく、日本政府になんらかの打撃を与えるようなものになる可能性は、最初から「ゼロ」だった。
従って、日本は 「当事国だが利害関係国ではない」 ので、韓国が、GSOMIAの扱いで日本に対して貸借関係を作ろうとしても、完全に無駄。

韓国政府は 「自傷行為の結果」 以上のものを、
何一つ得る事が出来なかった。
というよりも、「自傷」 以外には何も生み出さない事を、
周辺状況から読み取る事が出来なかった馬鹿が、
大統領をしている国が、韓国。
あ、有事の際は是非、鳥鮮半島の中だけで解決してくれw
間違っても日本に難民申請など、出さないようにw