被験者のうち11名が死亡し、臨床試験は6日目で中止
抗マラリア薬のひとつ「クロロキン」は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療に効果があるのではないかと注目されてきた。
しかしこのほど、ブラジルの研究チームが臨床試験を実施し、「クロロキンの高用量投与は、安全性に問題があるため、新型コロナウイルス感染症の治療に推奨すべきでない」との見解を明らかにした。
この結果をまとめた未査読の研究論文は2020年4月11日、医学分野の査読前論文プラットフォーム「メドアーカイブ」で公開されている。
ブラジルの研究チームは、ブラジル北部マナウスの病院に入院中の新型コロナウイルス感染症患者81名を対象に、クロロキンの効能と安全性を評価する臨床試験を実施。
すべての被験者に抗生物質の「セフトリアキソン」と「アジスロマイシン」を投与したうえで、そのうち41名に、1回600ミリグラムのクロロキンを10日間にわたって1日2回、合わせて12グラムを投与する一方、残りの40名には、1回450ミリグラムのクロロキンを初日のみ1日2回、その後4日間、1日1回、合わせて2.7グラムを投与することにした。
しかし、被験者のうち11名が死亡し、臨床試験は6日目で中止された。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/post-93145.php