興味深いのは、過去のコリアカップ第1~3回で優勝を独占した日本からの参戦がないということだろう。韓国国民の情緒を考慮して、韓国に対する経済規制を続ける日本を招待から除外したという。
コリアカップとコリアスプリントは、「国際G3」に昇格している。韓国馬事会の関係者は、「今年は韓国の競走馬とアメリカ、欧州の競走馬によるレースであるところが観戦ポイント」と伝えた。
また韓国馬事会は、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど10カ国に「コリアカップ」と「コリアスプリント」の実況を届ける計画だ。
特に香港とマカオは、定期的に韓国のレースを出走させる国ではないが、今回の国際レースデー(9月8日)に限っては、例外的に韓国レースに出走馬を準備しており、海外売上高の増加が期待される。
レース実況の海外輸出事業は、2014年2カ国で始まり、2016年の国際レース開催をきっかけに10カ国へと拡大しており、韓国競馬の海外広報と国際化事業に貢献している。
韓国馬事会キム・ナクスン会長は、「国際レースであるコリアカップとコリアスプリントは、海外出走馬のレベル、賞金規模が韓国競馬の最高レベルであるだけでなく、世界的にも遜色がなく、韓国競走馬の能力を試験することができる舞台になる見通しだ。海外の競走馬を相手に韓国を代表する競走馬が善戦できるように、多くの応援をお願いしたい」と伝えた。
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売り上げ、入場者数ともに日本馬圧勝時よりも大幅増!
驚いたことに、場内の売り上げは743億ウォン(約68億円)、入場者は12万1424人と、昨年比でそれぞれ98億ウォン(約9億円)、6660人増と大盛況だった。「今年は秋夕(チュソク・中秋節)の連休直前とカレンダーが良かった面も考慮する必要があります」とKRAは冷静だった。
それでも、「さぞかし地元メディアは大々的に取り上げているのだろう」と翌朝、スポーツ紙、一般紙を8紙買い込みチェックしてみたら、なんとどこにもない。唯一「スポーツ東亜」が写真付きで事実関係を掲載していただけだった。肩すかしをくらった格好だった。この点はお国柄というか、予想紙は感心するほど種類が豊富なのに、結果の報道は関心を持たれていないようだ。
今回、韓国は日本馬を招待しなかったことで、国際化へ向け「回り道」をすることにもなった。というのも、韓国は2016年7月に国際競馬統括機関連盟(IFHA)の「パート2国」へ(日本などはパート1国)。今年から前出の両レースは「国際G3」に認定される予定だったが、格付けの基準となるレーティングを高めてきた日本馬が不在のため、格付けが取り消されてしまった。
レースが終わった後、地元の競馬ファンに聞くと「日本馬が来ても、今年は韓国馬が勝っていたよ」と話していたが、多くのファンは喜びの中、のど元に小骨がささったような感覚を少なからず持っていたのではないか。KRAのある幹部も「素直に喜べない」と口にした。
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韓国で競馬を無観客で行えないワケ
韓国馬事会(KRA)は、競馬を「騎手が騎乗した馬の競走に対して、勝馬投票券(馬券)を発売し、勝馬投票的中者に還付金を支給する行為」と規定している。
すなわち、韓国における競馬は、レースの施行と馬券発売の両方を満たしてこそ成立する。
韓国と同じく新型コロナの影響を受けている日本や香港などでは、“無観客の競馬”を実施している。ネット投票が浸透し、ファンが競馬場に訪れなくても競馬の要件が満たされるからだ。
しかし現場発売だけが可能な韓国の場合、“無観客の競馬”は成り立たない。
そのためソウル、釜山慶南(プサンキョンナム)、済州(チェジュ)にある3つ競馬場は、臨時休場に入った。
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