韓国メディア「つ、通貨スワップ協定なんて必要ないんだからね!」と叫ぶものの、その実情は……
2022年07月15日 カテゴリ:米韓関係 コメント:(2) タグ: 米韓関係 米韓通貨スワップ協定 日韓通貨スワップ協定 韓国経済最近の韓国社会で韓米通貨スワップが議論されて消費される形もカルト的な要素が多い。外部の世界と断絶した原住民のように、自分たちだけの期待と願いを込めて経済の万能薬であるかのように通貨スワップを希求する。
2008年に市場の不安を一掃した強力な一発、韓米通貨スワップの記憶を知らないわけではない。当時、通貨スワップ締結が伝えられると、一日で韓国ウォンは177ウォンも値下がりし、株価は12%も上がった。2020年にも通貨スワップ締結の翌日、韓国ウォンは39ウォン値上がりし、株価も7%上昇した。通貨スワップは外貨準備高、為替、マクロ健全性と共に外国為替市場への衝撃を減らす防波堤であるのは確かだ。 (中略)
来週イエレン米財務長官が訪韓するため「ひょっとして」と期待する人たちが多い。韓国銀行(韓銀)の李昌ヨン(イ・チャンヨン)総裁が一昨日の記者懇談会で通貨スワップの話をした。通貨スワップは韓米間の問題というよりも、米国連邦準備制度理事会(FRB)がグローバル金融市場が揺らぐ時に世界的な観点で判断して決めるという説明が核心だった。 (中略)
通貨スワップ常設化の主張はあまりにも早い。米国はドルの動脈硬化を防ぐために流動性中心国と常設スワップを締結した。ドルを扱う大型のグローバル金融機関が多く、自国の通貨が国際化している国だ。韓国はこれに達していないのが実情だ。通貨スワップに対する国内の過度な関心に、企画財政部と韓銀は大きな負担を感じている表情だ。過去の通貨スワップ締結の成果を過剰広報した影響もある。誰々に米国の人脈があったなどの美談があふれ、通貨スワップの幻想を膨らませた。
通貨スワップを締結するなという主張ではない。危機の時にその瞬発力を活用できるよう、平常時のFRBとの協力を強化し、マクロ指標をうまく管理しなければならない。良いものを食べて規則的に運動をするのが健康の秘訣ではないのか。健康補助食品に依存するのをやめよう。経済の基礎体力をうまく管理することが、いま我々がやるべきことだ。
(引用ここまで)
中央日報から「つ、通貨スワップ協定なんて万能薬じゃないんだからね!」とするコラムが。
まあ、言わんとしていることはおおよそ正しいですね。
アナウンス効果で一時的にウォン高に歯止めはかかるものの、それが永続するものでもないっていう。
でも、韓国がいま本当に欲しがっているのはそのアナウンス効果なのですよ。
世宗大キム・デジョン教授、「韓米通貨スワップ締結支給に」主張(ニューシス・朝鮮語)
韓米通貨スワップ再開期待感… 「議論テーブルにあるように」(東亞日報・朝鮮語)
韓銀総裁「韓米通貨スワップ、チュ副首相とイエレン間の議論の期待」(聯合ニュース・朝鮮語)
ちらっと調べただけでもこのレベル。
最初の記事の教授は「米韓だけではなく、日本とも過去史問題を片付けて韓日通貨スワップを……と主張しています。
中央日報的には「通貨スワップ協定はこうしたものだからイエレン長官が訪韓した際に発表されなくても気を落とすことはない」くらいのことが言いたいのでしょうが。
そうしたことで逆に本当に通貨スワップ協定が必要で必要でどうしようもないという韓国社会の焦りを描写することになってしまっているのには苦笑。
それにしてもおかしいですね。
なんかバイデン大統領が日本よりも先に訪韓することが決まった時には「これが韓国の外交力だ」「こうなればもう常設スワップ協定か、それに準ずるものを要求しても通るに違いない」くらいの勢いだったのですが。
米韓首脳会談が終わったあとにバイデン大統領が訪日して、IPEFの発表やら国連改革の結果として日本の常任理事国入りに賛同とかしたらもうしおしお。
それでも「か、『為替市場での協力』って一文があったから通貨スワップ協定には前向きなはず」だなんて記事も出てましたが。
それから約2ヶ月。
韓国の「通貨スワップを!」という叫びにも似た声にアメリカは一切対応していないように見えますけどね?
最後の「常設スワップなど韓国にはまだ早い」という一文は涙を誘いますわ。
常設スワップというのはアメリカが日英加欧瑞らの中央銀行と結んでいる金額制限なし、時期設定なしの無制限スワップ協定。
どこかで「日本がその一角に入っているのなら韓国も……」という意識が漏れ出しているのですよ。
「バイデン大統領の訪韓が日本よりも先」となった時に「じゃあ、常設スワップを」ってなったのはそういう部分があるのですね。
「(先に訪問するのだから)日本と同じかそれ以上の立場になった韓国も同じような扱いにすべきだ」っていう。
なんですかね、こう……なにもかもがままならなくてついに「つ、通貨スワップ協定の現実なんてこうなんだ!」って暴露した、というような悲しい記事に見えますわ。