ウイグル族暴¥動140人死亡 先月殺害事件 漢族へ報復か 中国・ウルムチ
7月7日7時56分配信 産経新聞
【ウルムチ(中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区)=野口東秀】中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市当局は6日、ウイグル族住民による暴¥動が5日夜に発生し、140人が死亡、826人が負傷したことを明らかにした。中国国営新華社通信が伝えた。AP通信によると、同自治区カシュガルにも飛び火し、6日、300人以上がデモを行った。10月1日の建国60周年に向け、当局による少数民族への締め付けはさらに厳しくなりそうだ。新華社(英語版)によると、暴¥動が発生したのは5日午後8時20分(日本時間同9時20分)ごろ。約1千人のウイグル族住民が市中心部の人民広場周辺に集まり、6月26日に広東省韶関(しょうかん)市の玩具工場で、ウイグル族労働者2人が漢族に殺害された事件への抗議活動を始めた。ナイフや棍棒(こんぼう)、れんが、石などを手にしたデモ参加者は次第に暴¥徒化し、漢族住民を襲撃して商店やホテル、30台余りの車両に火を放った。
AP通信によると、投入された武装警官は催涙ガスや放水で対処し、数百人を拘束した。香港メディアは、警察側は電気ショックを与える警棒や威嚇射撃で暴¥動を押さえ込んだとしている。犠牲者の多くは漢族とみられ、警察車両が群衆に突入し、ウイグル族の男性17人が車両の下敷きになり死亡したとの情報もある。
フランス通信(AFP)は、暴¥動の参加者を約3千人、投入された警官隊を約1千人としている。
経済や教育の分野における漢族とウイグル族の格差は著しく、少数民族を支配する漢族への反感が高まっている。
市当局は、ノーベル平和賞候補にも挙がった在米ウイグル人活動家、ラビア・カーディルさんを議長とする亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」(本部、ドイツ・ミュンヘン)が、4日夕からインターネットを通じて抗議活動を呼びかけるなど、広東省での事件を利用し暴¥動を扇動したと主張。「国外から扇動された計画的、組織的な暴¥力、犯罪だ」と非難している。
当局は6日午前1時から8時まで、市内の一部地域で車両の通行を禁止した。情報の拡散を防ぐため一部の携帯電話からの国際通話も停止した。同自治区内の5地区に武装警察など計3万人以上を投入し、警戒態勢を強化しているもようだ。