サムスン電子、米新工場へのASML製機器の納入を延期……「工場建てても顧客がいない」状況に変わりなしか
サムスン、ASML製半導体装置の受け取り延期 米新工場=関係筋(ロイター)
韓国サムスン電子(005930.KS), opens new tabがテキサス州テイラーに新設する工場向けにオランダのASML(ASML.AS), opens new tabに発注していた半導体製造装置の受け取りを延期したことが、事情を知る関係者の話で分かった。
サムスンはまた、同工場に関して他の一部サプライヤーへの発注も控えているという。同工場で生産する半導体について、主要な顧客をまだ獲得していないことが背景にある。
170億ドルを投じて建設するテイラー工場は、同社が主力製品のメモリー半導体に加え、半導体受託生産に事業を多角化する戦略の肝となっており、設備納入の遅れは先行きに不安材料となる。 (中略)
ASMLは15日、2025年売上高見通しを下方修正。AI以外の分野が弱いことや、半導体工場の延期を理由に挙げた。
(引用ここまで)
先日、ASMLの四半期決算が発表されまして。
なんか予定より1日早く発表された上に、受注額が市場予想の半分ほどだったことで一気に株価を下げました。
そして半導体関連株も同様に一気に下落しました。
中長期的にはともかく、短期的には製造機器の需要が一巡りして一息ついている状況になっているのではないか……ともされています。
日本の製造装置メーカー、素材メーカーもいろいろ下落しました。
その象徴ともされたのが「サムスン電子によるAMSLからの製造装置受け取り延期」です。
テキサス州に建てる予定だった半導体受託工場に納入するEUV露光装置。
4ナノ、もしくは場合によっては2ナノのプロセスノードで製造する工場になる、とされていました。
操業開始を24年に予定していましたが延期が繰り返されており、現在では26年操業開始予定となっています。
サムスン電子、アメリカで操業開始を予定していた半導体受託工場から大量の社員を引き揚げへ、操業開始も今年から26年に変更……というかそもそもファウンドリ工場として操業開始できる?(楽韓Web過去エントリ)
原因は顧客が不在なこと。
工場を作っても委託してくる顧客がいなければなんともなりませんね。これ、以前からサムスン電子のファウンドリではいわれていたことなのですが。
工場建てて「量産はじめました〜」ってアナウンスしてもどこからも顧みられない。なんかよく分からない企業からの受注が入るくらい。
その一方でTSMCの決算も発表されて絶好調が続いています。売上の7割以上が先端プロセスによるものとされていて、TSMCのキャパを奪い合う状況となっています。
台湾TSMC、第3四半期純利益は54%増で過去最高 見通し強気(ロイター)
……逆にいうとサムスン電子のファウンドリは猫またぎされているってことです。
マーケット的にはよくない状況が続いているのですけどね。
ラピダスにちょっと商機、勝機が見えているかもしれないなぁ。