韓国野党「党代表が司法リスクを抱えて公民権剥奪待ったなし……せや、現役大統領の任期を2年削る憲法改正したろ!」……弾劾の代わりに任期短縮を狙う模様
弾劾より可能性が高い「任期短縮改憲」、果たして可能か(アジア経済・朝鮮語)
野党内では特に弾劾よりは「大統領罷免国民投票改憲連帯(改憲連帯)」がスタートするなど任期短縮改憲に力を入れる雰囲気だ。 尹大統領の任期を減らす改憲は果たして現実化できるだろうか。 (中略)
「3年は長すぎる」として登場したチョ·グク革新党の場合、早くから弾劾推進委員会を構成し、今月中に弾劾案を公開すると明らかにするなど弾劾に特に熱を上げている。 しかし、野党内では弾劾に懐疑的な見方が多い。 まず、盧武鉉元大統領の弾劾事例から分かるように、重大な憲法違反でない場合、弾劾に至らない。 現在としてはユン大統領の憲法または法律違反疑惑の他に具体的な疑惑を立証できない状況で、国会の敷居を越えて弾劾案を可決させることができるかについて野党圏内でも疑問がある。
それだけでなく、憲法裁判所の判決に運命を任せなければならない点も負担になる部分だ。 憲法裁の判断によって、弾劾の逆風がそのまま野党に吹きつける恐れがある。 何よりも現在、憲法裁は3人の国会推薦分3人が空席だ。 弾劾審判など重大な決定ができる状況ではない。
さらに大きな問題は、現在の野党の議席だけでは弾劾できない。 少なくとも8人の与党議員が弾劾に参加しない限り、大統領弾劾は憲法裁に渡すこともできない。 (中略)
野党は弾劾よりは任期短縮改憲が政治的障害物が低いと見ている。 民主党の張慶泰(チャン·ギョンテ)議員は11日、CBSラジオに出演し、「(改憲が弾劾より)合理的で可能性が高い案だ」とし、「弾劾は懲戒手続きだが、改憲は立法手続きなので、『到底だめだ』と判断した議員が搭乗するには弾劾列車より改憲列車の方がましだ」と述べた。 張議員は、「弾劾は憲法裁判官9人が決めるなら、任期短縮改憲は国民投票で決める事案だ。 弾劾は宣告日によって大統領選挙日が変わるとすれば、改憲は多くの国民の合意と協議で大統領選挙日が決まるという点が長所」と話した。 改憲が弾劾に比べて政治的敷居も低いだけでなく、予測可能性が高く、安定性も高めることができるということだ。
(引用ここまで)
以前、左派紙であるハンギョレに「ユン大統領の任期を1年縮めよう」とするコラムが掲載されたことがありました。
「大統領任期を最大2期、4年制にする憲法改正をすべき。そしてユン大統領は自らの任期を1年削って勇退すべきだ」って主旨のものでした。
韓国メディア「韓国は5年単任の大統領制度から4年再選可能に改憲すべきだ。ひいては現在の大統領は1年任期を短くして身を切る改憲を発議すべきなのだ」(楽韓Web過去エントリ)
タマネギ男ことチョ・グクが党代表となって国政選挙に殴り込んだ祖国革新党も「ユン大統領の任期を1年減らす」との公約を掲げていましたね。
で、国会で野党が圧倒的多数を占めてからこっち、ユン大統領に「弾劾するぞ、おら!」ってかけ声を延々とかけてきたのですが。
ふたつの理由で弾劾はかなり難しいとされています。
ひとつはユン大統領にそこまでの瑕疵がない。
○○疑惑みたいなのはたくさんあっても、大統領弾劾の要件となる「憲法違反」だのなんだのにはなっていません。
もうひとつは国会が政争で紛糾している結果、憲法裁判所が機能していないこと。
9人定員の憲法裁判所裁判官が、現状で6人しかいません。
1週間後にはまひ状態に陥る韓国憲法裁、野党単独で公職者の弾劾が事実上可能に(朝鮮日報)
国会で2/3以上の賛同を得て弾劾を決議した後に憲法裁判所が可否の判定をするのですが、7人以上の出席で審理が可能になるとされているために現状では審理に入ることすらできません。
というわけで野党が出してきたのが「憲法改正でユン大統領の任期を2年短縮しよう」とするもの。来年5月までの任期とするってことですね。
憲法改正は国会で2/3以上の賛同 → 国民投票(過半数で改正)との経路を辿るので、憲法裁判所を介さなくてもできるとしています。
ちなみに大統領の任期に関する憲法条項が改正されても、現役の大統領には影響を及ぼさないって韓国の憲法には記されています(128条2項)。
これは重選、任期延長についての条項なので、短縮には関係ないとする意見もあるのですが。
どうだろ、さすがに無理筋な気がするなぁ。
着眼点はむしろ、そこまで無理筋なことを言い出した野党側の事情、ですかね。
イ・ジェミョンの司法リスクが目と鼻の先にまで来ていて、一刻も早く大統領にさせないと収監されかねないって状況になりつつある。
少なくとも1年短縮じゃ間に合わないって認識になったのでしょう。