いくつかの要素があるだろうが、一番大きい問題として、日本の歴史教科書の記述歪曲問題があげられると考える。
この問題で、日本が見せてきた態度は、教科書の記述のいくつかの問題ではなく、その下にある意識がもっと大きな問題であることを韓国人が悟ったからだ。
昔、軍国主義の日本が犯した過ちを美化しようとする感があり、それが悪い事だけでもなかったという式の『よき昔』に対する郷愁が、教科書の編纂人や自民党議員のなかに見られることが問題なのだ。
教科書問題は終わったと言われる。
しかしこれは『進出』を『侵略』に書き直せば解決する問題ではなかったということだ。
教科書問題は、過去における日本の侵略、現在のその歴史事実の歪曲と軍国主義化、経済侵略、買春観光の問題、日米韓の防衛体制、さらに韓国の現政権の軍事化と強権体制など、多くの問題を結ぶ一本の線上で突出した、一つの現象であったということ。
だから韓国人が歴史の歪曲を追及すれば、日本の新たな『侵略』『軍事化』が人びとの目に明らかになってくる。さらに追及していけば、それを助長し、自らも軍事化、強権体制化する韓国の現政権の実態に突き当たるはずだ。
その時人びとは国家と、国民の1人である自分との関わりを問い直さざるを得なくなるのではないか。そして我々日本人は、韓国の民衆や、軍事化し強権体制化する韓国の政権とどう関わろうとするのか。また、現政権と癒着し、それを支え、さらに自ら軍事体制化への歩みを早めている日本の体制に対して、どう向かい合おうとするのか。教科書問題は、そういう問いかけを我々に投げかけてはいないだろうか?
あちらが絶対に悪い。歴史を捏造しているのはあちらだという考え方が、反日が無くならない原因を作っているのがよく分かるだろう。