中国は今、日本のアニメ技術者を上海へ誘致するための準備を始めている。なぜか?
≪アニメの殿堂 日本の60倍≫
麻生太郎首相が推し進めてきた東京・台場にアニメの殿堂「国立メディア芸術総合センター」を建設する構¥想に民主党は反対姿勢を示しており、先行きは不透明だ。反対に中国は今年10月、「上海海湾動漫総合娯楽城」を着工する。中国のアニメの殿堂、遊戯場としてだけではなく、生産拠点とするのが目的。敷地は実に150万平方メートルで、日本の構¥想の60倍に及ぶ。
今年7月から8月まで中国政府の許可の下、初の民間主導で開かれた「上海海湾国際動漫嘉年華カーニバル」。世界最大の150万人の来場者を見込んだが、悪天候のため8万人に終わった。
予¥定されていた「日本動漫交流展」および「中日動漫高峰論壇」も悪天候で中止に。日中のアニメ関係者の交流プログラムで、日本からアニメ関係者100人ほどが参加を予¥定していた。目玉は日本のアニメ技術者の中国受け入れについての話し合い。
≪「宮崎駿クラスが数百人」≫
組織委員の一人、怡庭咨詢(上海)の呉立群社長は「中国ではアニメ制作に巨額な助成金が出されており、1万社以上の製作会社が生まれたが、実地訓練(OJT)の場がなく経験不足で、作品水準は低い」と吐露する。日本のプロを招き制作を依頼、同時にプロの環境下で中国人のアニメ技術者を早期育成する仕組みを議論したかったという。
呉社長は「年内に、上海政府の許可の下で再度企画し、日本のアニメ会社へ参加を呼び掛ける予¥定だ」という。招聘した日本人のアニメ技術者は、上海海湾動漫総合娯楽城で居住、製作とともに実地訓練に携わる。
中国では国際的水準のアニメ作品は少ないが、ダイヤの原石はごろごろしている。中国政府のアドバイザーをしている文化評論家の美ノ谷和孝氏は「宮崎駿クラスの才能¥を持つ20代の若者が数百人はいる」と話す。才能¥が開花しないのは表¥現の自由の問題。共産主義体制下では、さまざまな規制が入る。面白くないものを視聴者は見ない。
≪党幹部の孫も日本志向≫
しかし、問題が発生してきた。富裕層の師弟がネットを通じて日本の番組を見始めていることだ。美ノ谷氏は「日本で科学特捜隊に入りウルトラマンと一緒に怪獣を倒すと話す子供が増えている。共産党の幹部が、うちの孫が…と嘆いていた」と言う。
子供たちの夢は国の将来を左右しかねない。自国民の手で面白い作品を作れるように手を打たなくては、ということになる。さて、お台場はどうする?
FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE
http://www.business-i.jp/news/for-page/chizai/200908310007o.nwc
ウルトラマン好きの孫がいる共産党幹部って温のことですね。