「FIFA公式サイトが韓国サポーター締め出し」の裏側
韓国のサッカーファンが6月24日以降、国際サッカー連盟(FIFA)のオフィシャルサイト「FIFA.com」から締め出されている。サッカーワールドカップ(W杯)で決勝トーナメント進出をかけたスイス戦、2 - 0で敗退した韓国のサポーターは「誤審で負けた」と大騒ぎ。「500万人が抗議すれば再試合になる」とのうわさがネット上を駆け巡り、サポーターがFIFAのサイトに殺到したからだ。
■不満だらけの敗北
韓国からFIFAのサイトへアクセスすると
「Access Denied You don"t have permission to access "http;//www.fifa.com/"on this server.」
というメッセージだけが登場し、サイトを利用できなくなっている(29日時点)。
この問題の発端は韓国時間で24日の韓国対スイス戦直後から始まった。24日午前4時からの試合なのに、前日の昼ごろからソウル市庁前広場、サンアムワールドカップ競技場、全国各地の運動場や公園には100万人もの人が応援のために集まった。(中略)韓国は結局2 - 0で負けた。韓国の選手も国民も悔し涙を流した。
■メールで広がった抗議運動の輪
問題はここから。試合終了後間もなく、ソウル市庁前広場では携帯のショートメッセージで「試合終了後24時間以内にFIFAへ500万人が抗議すると再試合になるそうだ」との噂が広がり始めた。「早くこの情報を広めなくては!」と、謎のショートメッセージは瞬時に拡散し、ブログやポータルサイト、コミュニティーサイトを巻き込んで数時間で400万通もの抗議メールがFIFAへ殺到することになった。
FIFAのサイトのあらゆる掲示板は、再試合を要請する数千件の書き込みでいっぱいになった。うろたえたFIFAは一時的な回避手段として韓国のIPアドレスからFIFA.comにはアクセスできないようにネットを遮断してしまった。だが一部のサポーターは「FIFAが韓国を無視した」とさらに興奮し、第三国のIP経由でFIFAに抗議をし続けている。
試合終了後、市庁前では高血圧で20代の青年が死亡する事故もあった。警察には「スイス大使館を爆破してやる」「審判を殺してやる」との脅迫電話がひっきりなしにかかってきた。FIFAだけではなく駐韓スイス大使館、スイス観光庁のサイトも抗議の書き込みやメールが後を絶たないという。
韓国のサッカー協会は「FIFAに500万人が抗議すると再試合可能などという噂は全く根拠がないし、再試合などあり得ない。去年9月のワールドカップ予選、バーレーンとアラブ首長国連邦(UAE)の試合で、主審がペナルティーキック規定を明白に間違い、再試合となった事例はあるが、今回とは状況が違う」と抗議を中断するよう呼びかけている。
■韓国サポーターの「ネティケット」は改善されるか
この数日間、多くのネティズンが「負けたのは事実だからもう止めよう」「国際的な恥、みっともない」と、興奮したサポーターがFIFAにアクセスするのを阻止しようとした。だが多くのサポーターが「負けるはずがない」と思い込んでいただけに、「再試合でもう一度選手らにチャンスを与えたい」と1人2人で始めた抗議メールは、いつの間にか組織的行動につながり、抗議メールは400万通にも達してしまった。(中略)
イギリスのマンチェスターユナイテッドで活躍する韓国代表のパク・チソン選手は「韓国サポーターはサッカーが好きなのではなく勝つのが好きなだけ」と苦しい表情で話したことがある。韓国の国内リーグ(Kリーグ)には全く関心がないのに、ワールドカップとなると全国民が「精神力で勝て!」と奇跡を望むのはいかがなものか。
よく言われることだが、誤審も試合の一部だ。今回の騒動も、敗退を認めない「屈折した愛国心」が異常な執着を生み出した結果ではないだろうか。ネット上の意見が一般市民の世論と考えられがちだが、集団のパワーを悪用するなら幼稚な「サイバー暴力」といっていい。
韓国のシンクタンクは「韓国チームの敗退によって最も損をしたのはスポンサー企業。ワールドカップマーケティングの失敗で16兆ウォンもの経済効果が消えた」と指摘する。経済効果も大切だが、サッカーをスポーツとして楽しめない限り、韓国のサッカーもネティズンのネチケットも向上しないかもしれない。
ttp://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITbe000030062006
少しは学習したから今回は問題なくやれそうかな?
でも、また何かやらかしそうな気もするし。。。