<日本人が見た中国>今も健在の「ニーハオトイレ」
ゴールデンウィーク中、中国からベトナムへ陸路で旅行に出た。雲南省昆明から長距離バスで国境の町・河口まで行き、そこから川を渡ってベトナムに行くことができる。この路線には必ず外国人が乗っている、というくらい海外からの旅行者にはメジャーで、私が乗ったバスにも、私を含めて5~6人ほどの外国人が乗車していた。途中、サービスエリアで休憩したとき、トイレに入って行った白人女性がすぐさましかめっ面で引き返してきた。何だろう?と思って中をのぞくと、それはドアなしの「ニーハオトイレ」。先客の中国人のおばちゃんたちが横一列に並び、それこそ“ニーハオしながら”用を足しているところだった。ニーハオトイレは、都市部の街中ではもうあまり見かけないが、田舎ではまだまだ健在だ。
ところで、ニーハオトイレに慣れている中国人女性は、しゃがんでからパンツを下ろす。ズボンを半分くらい下げてからしゃがみ、それからちょっと腰を浮かして、もそもそとパンツをずらして用を足す。このやり方、意外なことに“見えそうで見えない”。確かに人前にさらす行為ではあるのだが、だからといって、あけっぴろげに何もかもを公開していい、というわけではないようなのだ。
中国の田舎は今でも、子供に用を足させる時はわざわざトイレまで連れて行かず、道端などその場でさせる。そういう環境に育った人達なので、今さらいちいち他人の用足し図を眺めたりはしない。排泄行為だけでなく、食や睡眠、性など人間の本能と結びついていることに関しては、このように「誰だってすることじゃない」と大っぴらにすることもあるし、逆に、ひた隠すこともある。
アフリカには食事しているところを見られることを恥ずかしがる民族がいるというし、イタリアのおばちゃんは公園などで堂々と「昨日のセックスがどうの」という話をする。中国人の場合は、それが「トイレ」だっただけだ。
だから、何かの折にニーハオトイレを使用することになっても、それを笑ったり、蔑んだりしてはいけないと思う。それが彼らの日常であり、文化なのだから……。(八木幸代/25歳/中国在住7年/自由業) 2010-05-17 18:28:55 配信 http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=42123 <在日中国人のブログ>清潔なトイレにこだわる日本人、中国の「ニーハオトイレ」は理解不能 2009年10月10日、日本の華字紙・日本新華僑報の蒋豊(ジアン・フォン)編集長は自身のブログに「中日現代トイレ事情の変遷」と題した記事を発表した。以下はその要約。
日本人はトイレに対して特別なこだわりを持っている。そんな日本人が中国旅行に出かけて最も我慢できないのが中国のトイレ事情だ。公衆トイレの凄まじい汚さは言うにおよばず、仕切りの無いあけっぴろげな空間で何人もの中国人がお尻を出してしゃがんでいる光景は見るに耐えないもののようだ。さらにそんなトイレで中国人たちが「ご飯食べた?」などと普通にあいさつを交わしていることも日本人にとっては理解不能の出来事だという。
日本のトイレは中国とは比べものにならないほど綺麗だ。中国でも北京五輪を機に最新式設備のトイレが増えているが、日本のトイレの清潔さには遠くおよばない。中国人はトイレにマイナスイメージしか抱いておらず、トイレ掃除は懲罰であり最下層の人間のする仕事だと考えている。だが日本人はトイレ掃除を一種の精神修行ととらえており、トイレ掃除を率先して行った経験を持つ政財界の大物も少なくない。
最近の中国にも変化が見られる。今年5月、蘇州市の政府機関が市内58か所のトイレ清掃員を募集したところ746人の応募があり、そのうち46人が大卒者で、うち4人が合格したという。だが立小便をする日本人男性がなくならないのと同様に、中国人のトイレマナーもそう簡単には良くならないだろう。(翻訳・編集/本郷) 2009-10-12 23:28:54 配信 http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=36142