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newsweek 2010.10.28

Jared Braiterman
「本当に東京の暮らしが好きなんですか?」としょっちゅう聞かれる。こんな質問をするのは日本人が謙虚だからか、それとも劣等感があるからか。アメリカの生活がどんなものか知らないだけなのか。東京に来て2年になるが、いまだに理由がわからない。
80年代のバブル経済時代には、今より多くの欧米人が日本にやって来た。それが銀行家であろうと建築家や書籍編集者だろうと、私が出会った長期滞在の外国人は文学や仏教、日本庭園などの日本文化に興味を持ってやって来た人がほとんどだった。今では、もっと多様な関心をもった外国人と出会う。アニメだけではない。マージャンに興味をもつ人もいれば、日本語やグラフィックデザインを学びたい、日本のバンドのファンだからという人もいる。
■素晴らしい日本人に大勢出会った
バブル以後の日本は目覚しい回復力と創造性を発揮し、先進国と途上国がともに直面する困難に立ち向かってきた。限られた自然資源でどう生きるべきか? 人口密度の高い都市を安全で楽しい場所にするにはどうしたらいいか? どうすれば伝統を殺さずに新しい考えを受け入れることができるのか?
私は仕事を通じて、明確なビジョンを持ち、自国や世界が抱える難題を解決しようとしている日本人に大勢出会った。芸術イベントの開催者と革新的な農家が、過疎化した農村を活性化させる素晴らしい企画を始めている。技術開発者たちはコミュニティーや商業、メディアのために新しいプラットフォームを作り上げている。健在なる社会や環境を目指して、都市に自然を取り戻す活動を行う企業や若者たちもいる。
日本経済はもはや世界の羨望の的ではないし、外国人が手っ取り早く稼ぐために日本にやって来ることもなくなった。それでも日本の文化や人々は、新しい働き方や21世紀の生き方を探ろうと切望する外国人たちを引き付けてやまない。
私たち外国人の多くが日本の暮らしを楽しんでいる。あのように礼儀正しく、しかし奇妙な質問をする日本人には東京の良いところがちっとも見えていないのではないだろうか。
Jared Braiterman