「食べると罪なのか?」犬肉に対する
韓国人の意見=肯定派

韓国人に犬肉を食べるかどうか質問してみると、若者を中心に半数以上の人が否定します。しかし、犬肉を食べることに抵抗がない人、好んで食べる肯定派の人がいるのも事実です。肯定派の人に「なぜ食べるの?」と理由を聞くと、「美味しいから」「精力がつく」「健康に良い」「美容に効果的。女性が食べると良い」「肌に良い」「手術した患者が食べると傷が治りやすい」といった答えがよく返ってきます。
否定派の人は「犬肉に特別な栄養はない」と言いますが、肯定派は「美容や健康に良いもの」と考えているようです。
イさん(仮名・韓国人男性)は犬肉を食べる理由は人それぞれであり、「なぜ食べるのか」という質問には答えにくいと言います。
「『味』という人もいれば、幼い頃から食べてきたため、抵抗がない人もいます。実際、体に良いものなので、朝鮮時代の頃から夏バテを防ぐためのものとして食されてきました。犬は人間に多くの助けとなる動物です。探知犬、人命救助犬、盲導犬など…しかし、現実には需要よりも供給の方が多いのではないでしょうか。特定の犬種が流行れば大量に繁殖させられ、そうすると中には捨てられる犬も少なくありません。そのような犬はポシンタン(補身湯)に変わるのです。ポシンタン(補身湯)を食べる人を非難するよりも、供給過多にさせる側、捨てる側を非難すべきです」。
プレスさん(仮名・韓国人男性)は、韓国の犬肉文化を否定するフランスの考え方には納得がいかないと話します。
「動物虐待は韓国だけの問題ではありません。例えば、スペインの闘牛も、死ぬまで矢を刺していく残酷なものです。また、韓国の犬肉文化を批判する『文化の国』フランスでも、スペイン式の闘牛は行われています。自分たちの動物虐待は文化であり、観光商品であるから問題なく、韓国の犬肉文化は反文化的なのでしょうか。他国の文化を自分たちの価値観で判断し、批判するのは傲慢で偏見に満ちたものだと思います」。
コーギさん(仮名・韓国人男性)は、毎年「伏日(ポンナル)」(夏バテ防止のため滋養食を食べる日。主にポシンタンやサムゲタンを食べる)になると、犬肉文化反対運動が起きると言います。
「反対派は『犬はほかの動物とは違い人間の友達だ』『犬は食べ物がなかった時代の文化』『犬の殺し方がとてもかわいそうだ』『精力がつくというのはウソ』『非衛生的』といった理由により、反対する人が多くいます。
今年も反対運動はありましたが、結局、食べる人は食べるし、食べない人はたべないので、以前と変わりません。韓国最初のハングル料理本「飲食ディミバン」(17世紀)には、肉料理のひとつとして犬肉の料理法も掲載されています。豚よりもよく食されていたそうで、これは食べ物がなかったから仕方なく食べたいたのではないと思います。豚は食べてもいいが犬はダメ、豚は狭い檻で飼っても問題ないが、犬は大切に…このような狭い考えではなく、家畜を含め動物全般をどう育てるかについて、問題にしたほうがいいのではないでしょうか」。
韓国で、年間犬肉として食されるのは推定100万匹と言われています。ネット上でも肯定派、賛成派で大きく分かれ、「なぜ食べるのか?」「食べる理由は?理解できない」「なぜ、そんな質問をする」「食べると罪なのか?」といった議論が常に起きています。犬肉文化は韓国で大きな葛藤として残っているようです。 たぶん、また朝鮮人に生まれ変わります。