【ソウル=竹腰雅彦】黄海で28日始まった米韓合同軍事演習は、北朝鮮の新
たな軍事挑発を阻止する抑止力の強化を柱とする。
韓国海軍哨戒艦沈没事件を受け、米空母も参加して日本海で行った7月の米
韓合同演習後、北朝鮮が再び軍事挑発を引き起こした経緯をふまえ、米韓両
軍の結束を示す「高度な演習」(韓国軍関係者)となる。北朝鮮の動向を詳細に
監視できる偵察機も新たに投入される。
軍合同参謀本部によると、演習初日の28日は、空母「ジョージ・ワシントン」な
ど米韓艦隊が合流し、訓練海域の警備作戦などを展開。29日からは、対空防
御や航空機による爆撃訓練、海上射撃訓練や対潜水艦探知・防御訓練などの
演習が行われる。
韓国軍幹部は、「演習はすべての可能性に備える」としており、「敵艦艇が北
方限界線(NLL)を侵犯し攻撃に出るのを早期に察知し、艦載機を緊急出撃さ
せ撃滅する」戦闘訓練も行う。
演習は夜間を含め、24時間態勢で実施。北朝鮮全域での作戦遂行能力を持
つ最新鋭ステルス戦闘機「F22ラプター」も参加予定のほか、湾岸戦争にも使
われた偵察機「E8ジョイント・スターズ」が投入される。同機は、戦場の周辺を飛
行するだけで、戦闘地域全体に配備されている車両やミサイル発射装置、地上
部隊の動きを探査可能で、上空から味方地上部隊を指揮できる。演習期間中、
北朝鮮軍が新たな軍事挑発の動きに出れば、同機で即座に察知して対応する
ことになる。
(2010年11月29日07時01分 読売新聞) AD2.init({site:"WORLD", area:"P.RECTANGLE", width:300, height:250, admax:1}); AD2.cAds();