世界初 ウナギの天然卵を公開
7月10日 19時5分どこで産卵するかなど生態が謎に包まれているウナギについて、東京大学などの研究グループが、太平洋のマリアナ諸島付近で採取した天然の卵を公開しました。ウナギの天然の卵の実物が公開されるのは、世界で初めてだということです。
ウナギの卵を公開したのは、東京大学大気海洋研究所の塚本勝巳教授らの研究グループです。ウナギの 卵は、生まれてからわずか1日半でふ化することから、ウナギがいつどこで産卵するかは長年、謎に包まれていました。東京大学などで作る共同研究チームは、 おととし、太平洋のマリアナ諸島西の海域で産卵して間もないニホンウナギの卵の採取に成功しましたが、このときは研究のため、卵を原型のまま残していませ んでした。10日公開された卵は、直径1.6ミリほどの大きさで、研究グループは、先月29日に前回と同じマリアナ諸島西の海域で150個近い卵を採取 し、その一部を標本にしました。ウナギの天然の卵の実物が公開されるのは、世界で初めてだということです。ウナギの産卵は、水深が150メートルから 180メートルの付近で、新月の2日から4日前の3日間の日没から午後11時までに行われることが推測されるということです。東京大学の塚本勝巳教授は 「稚魚の漁獲が減り、かば焼きが将来食べられなくなるおそれもあるので、ウナギの資源をどうすれば守れるのかを引き続き調査していきたい」と話していま す。ウナギの卵の標本は、今月16日から東京大学の総合研究博物館で一般に公開されます。